一口食べれば、甘くてジューシーな食感が味覚を楽しませてくれる柿。
そんな柿には便秘になったという声があります。しかし、逆に便秘の解消になったという効果も報告されています!
これはどちらなのでしょうか? 便秘に悪いのは柿じゃなくて、中に含まれているタンニンの摂りすぎとの噂も聞きます。
そのため今回は、柿は便秘の解消になる?お腹に悪い原因はタンニンの摂り過ぎ?をご紹介します!^^
もくじ
柿に含まれる食物繊維は便秘解消に効果的?
出典:http://macaro-ni.jp/35701
果物である柿には、食物繊維が多く含まれています。
食物繊維と言えば、便秘解消のための栄養素として広く知られていますね。
では、柿に含まれる食物繊維は便秘解消に効果はあるのでしょうか。
柿は便秘解消に効果的なの?
効果的です!
柿に含まれる不溶性食物繊維を摂る事で腸を刺激して、鈍くなっていた蠕動運動を活発にする事ができます。但し、効果を充分に発揮させるには、一緒に水分も多く摂って下さい。
不溶性食物繊維は水分を吸収するので、水分が足りないと、腸内が乾いて便が硬くなってしまい、便秘の原因になります。
そして、摂り過ぎにも注意して下さい。
不溶性食物繊維は腸を刺激します。腸への刺激が強いと蠕動運動が活発になりすぎて、今度は下痢を起こしてしまいます。
ストレスとかで緊張したりすると、お腹が痛くなってトイレに駆け込む人を見かけますよね。不溶性食物繊維を摂り過ぎると、腸内が彼らと同じ状態になります。
不溶性か水溶性かで効果が違う!
食物繊維には水に溶けない不溶性食物繊維と、水に溶ける水溶性食物繊維があります。
同じ食物繊維で、腸内環境を改善する点は同じですが、不溶性と水溶性では、改善までの方法が違ってきます。
まず、不溶性食物繊維は保水性が高いです。そのため、腸内で水分を吸収して大きく膨らみ、蠕動運動を促して腸を刺激します。
一方の水溶性食物繊維は、体内に入るとドロドロのゲル状に変化します。それにより、ネバネバと粘着性が強くなり、体に悪影響をみたらす物質を吸着しながら腸内をゆっくり動きます。
特定保健用食品のダイエット飲料や低カロリー飲料に含まれているのが、この水溶性食物繊維です。
柿には不溶性食物繊維の方が多く含まれている!
柿に含まれる食物繊維は、殆どが水に溶けない不溶性食物繊維です。
柿って、サクッとしてて実の中に繊維みたいな物がありますよね。そうです、あれが不溶性の食物繊維です!
柿100g(中2/3個分くらい)で1.4g含まれています。因みに、もう1種類の食物繊維である、水に溶ける水溶性食物繊維は0.2g含まれています。 確かに多いですね!
柿の便秘の原因は、食べ過ぎによるタンニンの摂り過ぎ?
出典:http://tgic-jp.com/benpi-tabemono/kaki-benpi-geri.html
タンニンって健康食品とかでよく聞くけど、摂りすぎても便秘の原因になるの?
それに、柿にもタンニンって入ってるの?そんなタンニンの疑問について、次は紹介していきます。
そもそもタンニンって?
タンニンと聞くと、お茶をイメージする人が多いと思いますが、実は柿にも含まれています。
カキタンニン、柿渋という名前で聞いた事があるかもしれません。
柿にはカキタンニンである、ギブオールというのが含まれています。カキタンニンも、お茶などに含まれるタンニンと同様に渋味成分となるため、摂取すると強い渋味を感じます。
このカキタンニンは、渋柿だろうがなかろうが柿の1~2%は含まれています。ただ、甘柿だったり、渋抜きをした干し柿や樽柿はタンニンの形が少し変化したため、渋味を感じませんが、タンニンの含有量に大きな違いはありません。
柿のタンニンを摂りすぎると便秘になる?
摂り過ぎると便秘になります!
カキタンニンであるギブオールは腸内に入ると、タンパク質の性質を変えて、腸に膜を張ります。膜が張った事で刺激が弱まり、腸の蠕動運動も弱めてしまいます。
こういった効果があるため、カキタンニンは下痢止めにも使われたりします。
柿に含まれるタンニンの効果は?
出典: http://www.officiallyjd.com/archives/250711/20130519_ikarishintou_39/
健康成分としても知られるタンニン。
健康効果がある反面、その効きの良さは摂りすぎると便秘を起こすなどのように欠点にもなります。
そこで、次はタンニンの効果についてメリットとデメリットを紹介していきます。
メリット
メリット1:消臭効果
柿のタンニンには体臭や悪臭などの消臭・殺菌に効果があると言われています。
タンニンは、悪臭の原因であるタンパク質の性質を変えて溶けやすくして、汗や古い角質の分解や発酵を押さえて、消臭や殺菌効果を発揮します。
因みに柿のタンニンの消臭効果、何と平安時代から使われているそうです。
メリット2:2日酔い予防・改善
2日酔いには干し柿が効く、という話を聞いた事ある人が多いと思います。この効果もカキタンニンに由来するものです。
アルコールが体に入ると、アセトアルデヒドに分解されます。この物質が2日酔いの原因になります。
タンニンにはカタラーゼという酵素を含んでいて、これがアセトアルデヒドと結合し、分解を助けてくれます。
メリット3:生活習慣病改善・予防
タンニンには代謝を上げ、余分な脂肪を燃焼する効果があります。
それだけではなく、抗酸化作用もあるため血圧を下げて高血圧、動脈硬化と言った生活習慣病の改善だったり予防にも効果があります。
デメリット
便秘になりやすくなると紹介しましたが、まだタンニンを摂り過ぎる事へのデメリットがあります!
デメリット1:貧血を誘発
タンニンは血液中の鉄分と結合しやすいです。
タンニンが鉄分と結合すると、タンニン鉄という物質ができます。鉄分がタンニン鉄になると、体内に鉄分が吸収されなくなり、不足してしまいます。
そのため、貧血を起こしてしまう可能性があります。神経質になる必要はないですが、貧血気味の人は注意が必要です。
デメリット2:冷え性の誘発
タンニンの摂り過ぎは、体を冷やしてしまう事もあります。これは、タンニンが鉄分の吸収を阻害して、貧血を起こす可能性がある事が理由です。
血液の中には、全身に酸素を運搬するヘモグロビンが含まれています。鉄分が不足するとヘモグロビンも不足してしまい、全身に酸素が行き渡りにくくなります。酸素は体内で熱を作る元になります。
熱を作る元が全身に行き渡らないと、体が冷え性を起こす可能性があります。
柿の食べ過ぎで便秘にならない目安は?
出典: http://benpikaisyouhou.net/otuuzitaisakutosyokuzi/480/
食べ過ぎたら良くないって言うけど、じゃあどれだけなら食べていいの?
食べ過ぎにならない目安を知って、便秘を解消していきましょう!
200g前後を目安に食べる
果物である柿は200g前後を目安に食べるようにして下さい。甘柿や干し柿も同じです。
柿の200gと言いますと、小さめの柿だと2個、中だと約1.5個、大きい柿だと1個分位です。
多くても2個まで
多くても2個でストップするようにして下さい!
柿には100gで1.6g食物繊維が含まれています。大きいサイズを丸々2個食べてしまうと、約6g摂る事になります。
1日食物繊維摂取量の1/3量を一気に摂ってしまうと、当然下痢を起こしてしまいます。
特に渋柿は甘柿より食物繊維の量が多いので、気を付けて下さい。
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リンゴのような大きさで食べ応えがあります。大きさだけでなく、甘さもあり瑞々しいです。リピート続出です!
まとめ
日本最古の健康食品と言われる位、柿には健康を助ける効果がぎっしり詰まっています。
美味しくてつい沢山食べてしまいたくなりますが、賢く食べて美味しさを堪能して下さい!