お浸しや和え物・鍋料理など、様々な調理法があるほうれん草ですが、その賞味期限や日持ちする日数はどれぐらいなのでしょうか。
また、正しい保存方法も気になりますよね☆
もくじ
ほうれん草の賞味期限・日持ちは?
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2030946?title=ほうれん草1
ほうれん草の賞味期限と日持ちする日数を、保存方法別に解説すると・・・
常温は向いてない
ほうれん草はそもそもペルシャ(現在のイラン)原産の寒冷野菜ですので、冷蔵保存が基本であり、常温保存には不向きという特徴があります。
ですので、ほうれん草の常温保存の賞味期限は、当日、良くて…次の日です。
このことを知らずにうっかり常温で保存してしまうと、冷蔵保存するよりも格段の速度で早く柔らかくなり、ほうれん草ならではのシャキシャキとした歯応えが味わえなくなってしまいます。
ですから、どうしても常温保存しなければならない場合は即日、遅くても次の日までには食べるようにしましょう。
冷蔵
ほうれん草の保存方法は冷蔵が基本で、冷蔵保存の場合の賞味期限は1週間程度と言われています。
なお、手間がかかりますがもう少し保存可能時間を延ばす方法があります。
それは、ほうれん草を小分けにし、風通しの良い場所で2~3日干し、保存袋・容器に入れて冷蔵で保存する方法です。
この方法での保存可能期間は1カ月ほどになるので、もう少し長く保存したい場合にはもってこいの方法ですね。
冷凍
冷凍保存は最もオススメの方法で、生のまま・茹でてから冷凍した場合共に、その賞味期限は約1カ月です。
冷凍しているため、若干しんなりとした柔らかい食感にはなってしまいが、味そのものに大きな変化はないので、安心して食べることができます。
ちなみに、ほうれん草は言わずもがな葉野菜ですので、根元の部分に土がついていることがあります。
その場合は保存方法に関係なく、調理前には必ず洗うようにしましょう。
続いて、冷蔵と冷凍それぞれの保存方法についてです。
ほうれん草の保存方法
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2464136?title=ほうれんそう1束
冷蔵・冷凍それぞれの保存方法を解説すると・・・
冷蔵
冷蔵保存する場合は、乾燥を防ぐために新聞紙に包んでからポリ袋やジップロックのような密封容器に入れ、鮮度を長持ちさせるために立てて冷蔵室に入れ、冷蔵室の温度を0~5℃、湿度95~98%に保つことが基本です。
ほうれん草を冷凍保存をするにあたって大切なことは、「湿度を保つ」ことです。
しっかりと湿度を維持するためにも新聞紙で包み、ポリ袋などに入れるようにしましょう。
なお、ポリ袋に入れて保存する場合は、ほうれん草から出る水分によって蒸れてしまうことが無いように、口の部分は軽く閉めるようにして下さいね。
冷凍
冷凍保存する場合は、「1度茹でてから冷凍する」という方法が一般的です。
というのも、生のまま冷凍庫に入れてしまうと葉が傷んでしまう上に、解凍した時にベチャベチャになってしまうんです。
ですので、冷凍保存する場合は、熱湯にサッとくぐらせる程度(50°前後の温度で1~2分)に茹で、冷水に付けて冷ましてからしっかりと絞り、使いやすい大きさにカットしてラップに包んでから、フリーザーパックやジップロックなどに入れて密閉し冷凍庫に入れて下さい。
ビニール袋に入れ野菜室へ
この方法を使うと、多少しなびている物であっても2週間くらいの保存が可能になります。
手順を説明すると・・・
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という簡単な方法で、2週間くらい良い状態で保存できるので、「いっぱいあるけど、そんなすぐには全部食べないし」という方には、ぜひオススメの方法ですよ。
ペーストにして冷凍
出典:https://www.irasutoya.com/2017/12/blog-post_562.html
使用目的によっては、ほうれん草をペースト状にして冷凍保存するという方法もあります。
その方法は、茹でたほうれん草を小さく切り、フードプロセッサーでペースト状にし、ジップロックのような密閉容器で冷凍するというものです。
この方法での保存可能期間は、1か月程度。
離乳食で使用する・お菓子などに使用するというように使用目的が明確になっている場合に、オススメの方法です。
ほうれん草が腐るとどんな変化がある?
出典:http://planetco.blog59.fc2.com/blog-entry-268.html
ほうれん草が腐ってしまった時の変化としては・・・
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などがあります。
順に解説すると・・・
異臭がする
出典:https://www.pakutaso.com/20180445093post-15816.html
ほうれん草は腐ると強烈な腐敗臭を放つことが特徴です。
また、ほうれん草は水分が多いため、臭いと同時に汁も出てきます。
こうなってしまうと当然ながらもう食べることはできず、完全にアウトですので「ああ、やってしまった・・・」もしくは「もったいない」という思いと共に、すぐに破棄するようにしましょう。
葉が溶けてドロドロしている
これは腐敗がかなり進んでしまった時に見られる状態です。
これは、もう食べることができません。
ですが例外として、葉の一部だけがこの状態の場合は、その部分を取り除けば食べることができます。
なお、被害が葉の一部だけの場合はその部分を取り除いておくと他の部分に腐敗が伝染することを遅らせることができるので、見つけ次第すぐに取り除いてください。
葉が変色し、茎が黒くなっている
これも腐っている物に見られる変化のひとつであり、変色した葉の色は茎の色と同じく黒色です。
新鮮なほうれん草の色は緑ですので、いかに腐敗が進んでいるのかが判りますね。
ただ、もし葉が変色しておらず、単純に茎が黒くなっているだけであれば、腐っているのではなく、あく抜きをしていない、もしくは不十分だったことが原因のひとつとして考えられますので、上記のような見た目の変化が無ければ、食べてしまっても問題ないと言えるでしょう。
苦い味がする
腐ってくると見た目だけではなく、味が苦くなるという変化が表れます。
こう聞いて「え、ほうれん草って大抵は苦い物なんじゃないの?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。
この場合の苦みは、小松菜などに含まれている「シュウ酸」(正式な名称はジカルボン酸)の働きによるものですので、腐っているわけではありません。
ですが、腐敗が進んでいると苦みがより強くなります。
良し悪しの判断が難しいですが、気になる方はすぐに吐き出し捨ててしまうのがベターです。
もし苦みに加え見た目に変化があったり、触感に粘りがあったりする場合は、お腹を壊すといった食中毒の症状を避けるためにもすぐに捨ててください。
新鮮なほうれん草の選び方
出典:https://pixabay.com/ja/photos/ほうれん草-葉ほうれん草-野菜-3463248/
新鮮なほうれん草の主な選び方としては・・・
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などがあります。
順に解説すると・・・
葉の色が濃くて均一
こういった物は、発育の過程で太陽の光を十分に浴び、しっかりと育っているという何よりの証拠で栄養価も高いです。
実際、ほうれん草の色が濃いと見た目も鮮やかで、美味しそうに見えますよね。
ですが、あまりにも濃すぎる場合は化学肥料によって色付けされているということも考えられるので、気を付けましょう。
また、ほうれん草は鮮度が無くなってくると葉っぱから水分が抜けていき、しなしなになってしまうので、選ぶ時はできるだけ瑞々しい物を選ぶのが得策ですよ。
なお、美味しさでいうと濃い物よりも薄い物の方がエグみが無くて美味しいともいわれています。
根が太くて赤い
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2030949?title=ほうれん草2
根の切り口部分が太い物は、それだけ力強く成長しているということの証。
また、根元の赤み(ミネラル分・マンガンを含んでいる部分)が強ければ強いほど、ほうれん草の甘みが強く、栄養素が豊富だという証拠になります。
これは冬の寒さに耐えるために、ほうれん草がしていることなんです。
このことから、スーパーなどでほうれん草を選ぶ際には、まずここの部分をチェックするようにしましょう。
ただ、茎の部分が太過ぎると、逆に育ち過ぎてしまっている場合があるので、こういった物に関しては購入を避けた方がベターです。
葉っぱが厚い
葉っぱが厚く、ピンと張った物を選ぶことによって、茹でる際に煮崩れしにくくなるというメリットがあります。
また、葉脈が等間隔でハッキリしている物、また、ボリュームのある物を選ぶのが良いでしょう。
茎が細くて短い
こういうふうに書くと「えっ、何で?太くて長い方が丈夫で良いんじゃないの?」と思う方もいらっしゃると思いますが、既述したように、茎の部分が太過ぎるものは成長し過ぎてしまっている可能性が高いんですよ。
成長し過ぎているほうれん草はアクが強く、生で食べることにも不向きですので、新鮮で美味しい物を食べるためにも、こういった見た目の物は購入を控えましょう。
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味噌汁に入れるのはもちろんのこと、お弁当のおかずの一品としても使えるお得な食材ですので、手早く済ませたいという際には最適。
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なお、未開封の状態であれば2年間も長期保存ができるほか、様々な料理に使え、手軽に栄養補給が可能なので、野菜嫌いの子供でも安心です。
まとめ+関連記事
常温・冷蔵・冷凍など、保存方法によって賞味期限や日持ちする日数が変化するほうれん草。
これらの保存方法を使い分けながら、鮮度を保ちましょう。