アジの旬の時期・季節はいつ?種類別の違いや食べ方のおすすめも

塩焼き、干物、フライ、刺し身。色々な食べ方が楽しめる上に買い求めやすいので、食卓によく顔を出すアジ。
季節問わず手に入るイメージがありますが、本当の旬はいつなのでしょうか?そのため今回は、アジの旬の時期・季節はいつ?種類別の違いや食べ方のおすすめもご紹介します!^^

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アジの旬の時期・季節はいつ?

出典:http://www.333-333.jp/fs/isohama/c/04

初夏から夏が一般的な旬

初夏から夏、具体的な月を表すと4月~7月、遅くても8月までが一般的な旬として知られています。

アジの産卵期は1月~11月と非常に長いです。しかし、全てのアジが同時に産卵しているかと言うと、そういう訳ではありません。

西日本では年明けから初夏、関東沿岸では初夏から夏、北海道では8月頃と言った様に、何処かの海域で常に産卵が始まっているという感じです。

地域や気候によっても産卵期に少しズレがありますが、産卵前の春から夏にかけて漁獲量が増え、晩秋から冬にかけては漁獲量が減るので、初夏から夏が旬と言われています。

外洋性のアジは漁獲地により旬が変わる

外洋性とは、外洋を回遊する事を言います。暖かい海を好むアジは、北海道南部から東シナ海までの浅瀬、湾内、深海と広く生息しています。そして、北海道南下から暖流に乗って日本周辺を回遊しています。

九州地方では3月頃、駿河湾沖は4月頃、房総沖は5月頃、三陸沖は9月頃と共に地方で旬の時期が変わってきます。

外洋性のアジは体が全体的に黒っぽく、常に泳ぎ回っているので、全体的にスリムで基本的には脂が少ないです。しかし、産卵を控えた旬の時期は脂が多くて、美味しく食べられます。

動物プランクトンを追って回遊する、沖アジが外洋性アジの1つとしてよく知られています。

瀬付きアジは産卵期により旬が変わる

回遊する外洋性のアジとは反対に、日本沿岸の湾内や瀬に定着するアジを瀬付きアジと言います。根付きアジとも呼ばれます。

瀬付きアジは回遊をしないので、産卵を控えた脂がよく乗った時期が、そのまま旬の時期となります。一般的に知られているアジの旬は、この瀬付きアジの旬です。

漁獲量トップの長崎県の「ゴンアジ」や「トキアジ」、山口県の「関アジ」などがブランドアジとして有名です。

特に「関アジ」は3つの海流が流れ込む、栄養素が豊富で激しい潮流の豊予海峡で育っているので、脂のりがかなり良いです。「アジ」とは思えない値段だそうです。

瀬付きアジは、湾内や瀬周辺の豊富なプランクトンを食べる上、外洋性アジと違って動く量が少ないです。そのため、脂が多く、全体的に丸々と太っていて、身が肉厚で、味も締まっています。

脂で体が黄色っぽく見えるので、「金アジ」、「黄アジ」とも呼ばれます。

その他のアジの旬

一口にアジと言っても、様々な種類の品種が存在します。

因みに、皆さんが思い浮かべて馴染み深いのは、ほぼ「マアジ」という品種です。ここまで紹介してきたのも、マアジについてです。

アジの品種は百数十種あると言われていますが、中でも食用として市場に出回っている種類は限られています。

ここではマアジ以外に、食用で出回っている品種のアジの旬を紹介していきます。

・ムロアジ

出典: http://www.miegyoren.or.jp/fisheries-in-mie/uopedia/muroaji/

産卵期は晩春から夏で、日本近海ではが旬と言われています。

干物に加工される事が多く、独特の匂いを放つ「くさや」の原料にもなっています。

・マルアジ

出典: http://www.miegyoren.or.jp/fisheries-in-mie/uopedia/maruaji/

体が青黒く見えるので、アオアジとも呼ばれています。

産卵期は4月~8月で、旬はマアジと入れ替わる時期の秋~翌春先と言われています。

血合いが大きいため、干物や塩辛などの加工品となる場合が多い。

・シマアジ

出典:https://www.zukan-bouz.com/sp/syu/%E3%82%B7%E3%83%9E%E3%82%A2%E3%82%B8

産卵期は晩秋から春先で、旬は産卵期に向けて脂が乗り始める夏から秋先です。具体的な月を表すと6月~8月位です。

殆んどは養殖ですが、天然物の中~大型のかなり貴重などで、超高級魚としても名高いです。

シマアジはかなり貴重なので、刺し身で食べられる事が多いです。

・メアジ

出典:https://www.zukan-bouz.com/sp/syu/%E3%83%A1%E3%82%A2%E3%82%B8

皮が銀色なのでギンアジとも呼ばれます。

関東では秋から冬が旬と言われています。しかし、夏でも美味しく食べられます。

マアジが獲れない沖縄では重要な食用魚の1つとなっていて、1年通して食べられています。

マアジよりクセや匂いが少なく、どんな料理にも合います。

アジの旬は好みで決まる!?

アジの旬は基本的に初夏から夏と言われていますが、実はまだ明確でない部分もあったりします。

アジの品種や習性、産地によっても若干旬がズレていますしね。

基本的な旬である初夏から夏が美味しいと言われる中で、晩秋位の脂がよく乗ったアジが美味しいと言う意見もあります。

アジは値段の面でも時期の面でも、1年通して求めやすい魚です。

なので、違う産地や品種のアジを食べてみて、自分だけの旬を見付けるのも面白いかも知れません。

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アジのおいしい食べ方は?

出典: https://dietplus.jp/public/article/news/20170426-124756

生で食べる

旬のアジは脂がよく乗っているので、本来の旨みを楽しめる刺し身が何と言ってもおすすめです。

ほんのり青魚特有の風味がありますが、強い旨みと甘みを堪能できます。

青魚の風味が気になる場合は、オリーブオイルなどを加えてカルパッチョにしたり、刻んだ香味野菜を加えてたたきにして、少し味を加えると食べやすくなります。

また、マアジは血合いが弱いので、見た目も良く、目でも楽しめます。

焼いて食べる

アジの塩焼きは定番の食べ方ですよね。

身は程好く繊維質で、身離れが良く食べやすいです。血合いの酸味や旨み豊かで、焼き上がった時の香りも芳ばしく、食欲をそそられます。

外洋性のあっさりしたアジなら、塩コショウのみで味付けてバターなどでソテーする、ムニエルも美味しいです。

和風でも洋風でも、アジは塩味のような素材の味を活かせる味付けがおすすめです。

煮て食べる

アジは旨みや甘みが強く、煮汁にいいだしが出るので、最後まで味を楽しめます。

醤油やみりんなどでの煮付けはもちろん、みそ汁などの汁物の具として入れても美味しいです。

揚げて食べる

アジのフライは洋食の代表的なメニューですね。

小さいアジは開いて、大きいアジは3枚におろして衣を付けて揚げます。

外はサックリ、中は肉厚でフワフワ。甘みが強く感じられる、あっさりと優しい味が特徴です。

パン粉ではなく、水で溶いた小麦粉を付けて揚げて天ぷらにすれば、あっさりとして旨みが引き立ちます。

こちらはお酒のお供としてもぴったりです。

干して食べる

干物も和食の定番とも言えるメニューですね。「くさや」はアジの干物の代表的な存在として知られています。

旬のアジを干して、余分な水分や脂を抜く事で、旨みが凝縮されて、何とも言えない食感や味になります。

青魚であるアジから脂が抜けて、濃厚で奥行きのある味わいに変化します。

焼いて、芳ばしい香りも感じながら食べて下さい。

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まとめ

アジにも旬がちゃんとあるんだ!とその事を少しでも理解して下されば幸いです。
アジはクセが少なく、あっさりしているので、どんな料理にも合います。塩焼き、刺し身、フライなど今年の夏は旬の味を楽しんで下さい^^

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