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ふきのとうの旬の時期や季節は?採れるタイミングや場所、毒には注意して下処理を

某フォークデュオの名前や、冬にぴったりの「ふき味噌」をはじめ様々な調理法があるふきのとうですが、旬の時期や季節はいつなのでしょうか。また、採れる時期や場所等も気になりますね☆
そのため今回は『ふきのとうの旬の時期や季節は?採れるタイミングや場所、毒には注意して下処理を』をご紹介します!^^

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ふきのとうが美味しい旬の時期や季節は?

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/961844?title=ふきのとう

ふきのとうの旬は2月~3月、つまり、冬から春先にかけてとなります。

ちなみに、都道府県の中で最もふきのとうの取扱い量が多いのは福島県で、全体の約27%も占めているんですよ。
次に群馬県、そして、新潟県と続いているところを見ると、やはり比較的寒い地域で多く扱われているということがよく判りますね。

なお、主な食べ方としては天ぷらや和え物などのほか、香辛料としても使われるなど、春の味覚としてその名が知られています。

ふきのとうが採れる時期や季節は?

出典:ttps://www.photo-ac.com/main/detail/399748?title=蕗の薹

ふきのとうは一般的に雪が解け始める頃…春先に芽吹き、よく採れると言われています。

ですが、地域によって寒さや積雪量が異なるので、採れる時期も異なることになります。
関西地方なら1月~2月、関東地方なら2月~3月、また、北海道をはじめとした積雪量の多い地方であれば3月~5月とその地域ごとで違いがあります

ちなみに、北海道では春以外に秋にも、1年に2回ふきのとうが芽吹くことがあります。

地域ごとにズレはあるものの、ふきのとうは春先が最もよく採れると見て間違いないでしょう。

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ふきのとうが採れる場所は?

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/915310?title=ふきのとう%203

ふきのとうが採れる場所は、主に平地や山間部の地面に生えています。
その中でも特に採れやすい場所の特徴としては、畑・田んぼの畦道・林道の木陰・山間の斜面など、直射日光が当たらない風が穏やかな場所です

また、ふきのとうの特性として、タンポポの綿毛のように種を飛ばすことで数が増えるので、旬の時期にこういった場所で探すなら、雪が解け始めている場所を探してみると良いでしょう。

ふきのとうの特徴

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2255568?title=ふきのとう_単品1(PSD・パス入り)

ふきのとうは蕗(ふき)のつぼみの花茎で、別名「ばっけ」とも呼ばれ、キク科フキ属に分類される多年草です。

なお、原産国は日本ですが、国内だけではなく、朝鮮半島や中国大陸でもその姿を見ることができるんですよ。

また、ふきのとうが生えている場所も、里山から河原の河川に至るまで幅広いことも特徴です。

2月~3月にかけて芽を出し、雄花であれば黄色っぽい・雌花であれば白っぽい花を咲かせることから、かつては冬に黄色い花を咲かせる植物として「冬黄(ふゆき)」と呼ばれていたんです。
次第にこの冬黄が省略されて「蕗(ふき)」となり、そして、董(とう)と呼ばれる茎につくことから「ふきのとう」と呼ばれるようになったという訳です。

ふきのとうには毒がある?

出典:https://pixabay.com/ja/illustrations/萌え-かわいい-キャラクター-3835094/

既述したように、ふきのとうには毒性があり、特に根の部分には「ペタシテニン(別名:フキノトキシン)」という毒が多く含まれています。

この毒は有毒成分アルカロイドの一種で、肝毒性が強いという特性があります。
ですので、少量であれば問題はありませんが、食べ過ぎてしまうと肝癌など肝臓の病気になってしまう可能性があるんです。
これを防ぐためには、全体的にしっかりとアク抜きを行うということが大切になります。

また、アレルギー反応や中毒症状を起こすこともあります
アレルギーの主な原因は雄花の花粉と言われていて、その症状としてはのどの痛み・顔の腫脹・咽頭の違和感・全身のそう痒・発疹・腹痛・下痢・嘔吐といった一見風邪やインフルエンザに似たものが多いことが特徴です。
こうならないための対処法としては「雄花」の花粉を食べないというのが一番です。
雄花・雌花の見分け方としては、雄花は黄色っぽい花を、雌花は白っぽい花を付けていますので、しっかりと見分けるようにしましょう。

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ふきのとうの下処理の方法

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2273984?title=ザルに入ったフキノトウ

上記でご紹介したような場所で採れた天然のふきのとうは、土やごみが付いていたり、外側の1枚が変色していたり、ネバネバとしたものが付いていたりすることがあるので、下処理が必要となります。

その方法と手順をご紹介すると・・・

  1. 水洗いして汚れを落とす
  2. 周りの黒い葉(=苞・ほうともいう)と根元の丸い部分を切り落とす
  3. 手で丸ごと食べやすい大きさに割いて水に着け、10分置いてアク抜きをする
    (水が黒くなってきたら、新しい水に替える)
  4. ギュッと絞り水気をきってから調理する

となります。

なお、ふきのとうはアクが強い食材ですので、おひたしや和え物など、食べ方によってはアク抜きが必須となる場合があります
その方法をいくつかご紹介すると・・・

  • たっぷりのお湯に少量の塩を入れ、
    沸騰したらふきのとうを入れて落し蓋をして3~4分茹で、
    その後、30分~2時間ほど冷水に漬ける
  • 塩揉み、もしくは、板ずりをした後、30分~2時間ほど冷水に漬ける
  • 料理用の重曹(1ℓの水に対して小さじ1杯)を加えたお湯で1~2分茹で、
    30分~2時間ほど冷水に漬ける

などがあります。

苦みをしっかりと取りたいという場合は、こまめに水を替えながら冷水に漬ける時間を2時間から最長で一晩まで長くするのがオススメですよ。

こう聞いて「えっ、そんなに長い時間待たなきゃダメなの?早く食べたいのに」と思ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、これも美味しく食べるためのひとつの方法ですので、面倒臭がらずにぜひ実践して下さいね。

ふきのとうの保存方法

出典:https://pixabay.com/ja/illustrations/はてな-考える-疑問-困る-1184896/

冬から春先にかけて旬を迎えるふきのとうですが、常温・冷蔵・冷凍それぞれの保存方法をご紹介すると・・・

常温

旬の時期が時期だけに、一般的にふきのとうは常温保存には不向きです。

というのも、ふきのとうは新鮮さを保つ必要があるんですが、採れた次の日には萎(しお)れてくる場合が多いんですよ。

ですが、何も「絶対に保存できない」という訳ではなく、乾燥を防ぐためにポリ袋などに入れ、できるだけ涼しい場所に置いておけば2~3日は日持ちするので「近いうちに食べる」ということが判っているのであれば、この方法でも問題無いでしょう。

冷蔵

ふきのとうを冷蔵保存する場合は、乾燥を防ぐために軽く湿らせた新聞紙やキッチンペーパーに包んでポリ袋に入れ、野菜室で保存するのがベストです。

こうすることで約1週間は日持ちしますが、せっかくの香りは飛んでしまいますので、できるだけ美味しく香りも良いというベストな状態で食べるためにも「冷蔵庫に入れてるから大丈夫だろう」と気楽に構えずに、早めに食べることが大切ですよ。

冷凍

ふきのとうを冷凍保存する方法はというと・・・

  1. ふきのとうを水洗いし、枯れているところや黒くなっているところを取り除く
  2. アク抜きをするため、茹でるお湯の量の1%ほどの重曹を入れる
  3. 沸騰したお湯で2~3分茹でる
  4. 冷水に漬けてアク抜きをする
  5. 水を数回変えながら、薄い黄緑色の透明感が出るまでアク抜きする
  6. 下茹でが終わったら、しっかりと絞って水気をキッチンペーパーなどで拭き取る
  7. 1回分に小分けしたふきのとうをラップで包み、
    フリーザーバッグに入れて密封し、冷蔵庫で保存する

となります。
冷凍保存する際は、必ず下茹で作業が必要になるので忘れないでください。

この方法だと最長で1カ月保存でき、自然解凍や電子レンジなどで簡単に解凍でき、1回分に小分けしているので使用しやすく、とても便利なんです

ですので、「量はいっぱいあるけど、すぐに食べる予定は無いな」という時にはもってこいの保存方法と言えるでしょう。

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ふきのとうの栄養は?

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2273996?title=ふきのとうの天婦羅

ふきのとうは食卓の主役になることは少ないですが、実はビタミン・カリウムなど優れた栄養素がたくさん含まれているんですよ。

主要なものを挙げると・・・

  • ビタミンB1・B2などのビタミン群
  • カリウム
  • アルカロイド
  • ケンフェロール
  • フキノリド

などがあります。

順に解説すると・・・

ビタミンB1・B2などのビタミン群

ビタミンB1・B2などのビタミン群は、いずれも新陳代謝を高めたり、抗酸化作用を持っています。

ですので、抗加齢・抗老化を意味する「アンチエイジング」に効果があると言われているんですよ。

また、ビタミン群のうちのひとつであるビタミンKは油脂に溶ける脂溶性ビタミンで、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の予防や、血液の凝固を正常にするなどの働きがあるので、血と骨を健康に保つためにも必要不可欠なものだと言えるでしょう。

カリウム

カリウムは体内の塩分や老廃物を外に出してくれるので、デトックス効果が高いと言われている栄養素です。

ですので、顔や脚のむくみの解消や高血圧などの生活習慣病の改善に効果があります

特に、塩分は知らず知らずのうちに多く摂ってしまっている場合があるので、心当たりがある人はぜひふきのとうを食べるように心がけましょう。

アルカロイド

出典:https://www.irasutoya.com/2015/03/blog-post_57.html

アルカロイドは腎臓のろ過機能を強化することから、体内に蓄積された有害な物質を排出してくれたり、肝機能を高めたりする効果があります。

個人差がありますが摂取し過ぎるとお腹を下してしまう可能性があるので、「俺/私はどちらかと言えばお腹(腸)が弱いんだ」という自覚がある方は、くれぐれも摂り過ぎに注意しましょう。

ケンフェロール

ケンフェロールはメタボリック・シンドロームや動脈硬化の予防ほか、ウイルス性の病気の予防にも効果を発揮してくれる栄養成分です。

また、免疫力UPにも効果があるので、風邪やインフルエンザを予防のために積極的に摂るようにしたいですね。

フキノリド

フキノリドはふきのとうの香り成分で、胃腸の働きを整えたり、消化液の分泌を促進してくれたりする働きがあるので、消化機能の改善に一役買ってくれる頼もしい栄養成分です。

新鮮さが一番のウリと言われているふきのとうが醸し出すフキノリドの芳醇な香りを、その味と共に堪能し、ベストなコンディションをキープしましょう。

ふきのとうの花言葉

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1736170?title=ふきのとう%E3%80%80接写

ふきのとうの花言葉は、「愛嬌」「仲間」「待望」です。

愛嬌」は小さな花が固まって咲いている可愛らしさが、「仲間」は春先に次々と咲く花の様子が、そして、「待望」は春先に芽吹くことから春を待つ人の目印となっていたことが、それぞれの花言葉の由来と言われています。
いずれも寒い冬に仲間と力を合わせて懸命に咲くふきのとうの強さを表すのにピッタリの言葉ですね。

ですので、もしもあなたに楽しい時だけではなく、辛く苦しい時も共に力を合わせて乗り越えてきた「親友」と呼べる存在がいるのであれば、ぜひこの花言葉と共に日頃の感謝の気持ちを手紙に書いてプレゼントしてみてはいかがですか。

きっとお2人の仲がこれまで以上に深まること間違いなしですよ!

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美味しいふきのとうをご紹介☆

食品添加物一切不使用の「国産ふきのとうみそ」です。
ふきのとう独特の苦みが抑えられているので小さなお子さんでも食べやすいうえ、調理のレパートリーが広いのもポイントですよ。

無添加の味をぜひ一度。

春先に芽を出したものを塩漬けにしてアク抜きし、塩抜き後に醤油に漬け込むことで味を熟成させた「京つけもの ふきのとうFP」です。
丸々1個漬けてあるので、食べ応えは◎ですよ。
食べ過ぎにはくれぐれも注意を。

炊き立てご飯との相性最高の大人の味の「生わさび入りふき味噌」です。
ふきのとうの香り・味噌の旨味、そして、それらをピリリと際立立てるわさびの辛味が絶妙のハーモニーを奏でる逸品。パンとの相性もGOOD!

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地域によって若干のズレはあるものの、一般的に雪が解け始める春先に芽吹き、旬を迎えるふきのとう。
栄養も豊富ですので、美味しく食べましょう!

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