かぼちゃの表面や皮の下が白いのは本当にカビなの?
白くなってるとカビてるのかつい心配になってしまいますよね...
カボチャに限っていうと、もしかしたらそれはカビではないかもしれません!
本記事で詳しく解説していきます!
この記事でわかること
- かぼちゃの表面や皮が白くなっていても食べれるのか
- カビかどうか見分ける方法
- 腐るとどういった状態になるのか
もくじ
かぼちゃの表面や皮が白いのはカビではないかも!
かぼちゃを切った時に表面や皮の下が白くなっている場合、それはカビではなく「でんぷん」です。
スーパー等で購入してからあまり日にちが経っていないものがこういう状態になっていると、「えっ嘘・・・買ってからまだそんなに経ってないのにもうカビが生えてるの!?」となってしまいますよね。
ですが、これは水分が多く含まれ透明になり見えなかったでんぷんが、時間経過で乾燥し白く固まってはっきりと見えるようになったというだけなんです。
ですので、一瞬びっくりしてしまうかもしれませんが、人体に悪影響が出ることがないので食べても問題はありません。
また、皮の下が白くなっていて塊がある場合は、でんぷんが結晶のように固まることで起きる現象で、「クリスタル現象」と呼ばれています。
上記の時間が経過し見えるようになったでんぷんの場合とは異なり、このクリスタル現象の場合は、加熱することで青臭い臭いや苦味が出るので、臭いや味の変化に敏感な方は調理前に取り除くか、食べるのを避けた方が良いでしょう。
かぼちゃの本物カビはどんなもの?見分け方は?
でんぷんではなく本当のカビだった場合、黒カビや白カビが生えるので、黒い斑点や白い綿ですので見分け方も一目瞭然です。
ではまず、黒カビと白カビ…それぞれの特徴について解説していきます。
黒いカビ
黒カビは多湿の場所を好むことから、湿度が高い場所に発生しやすい上に根深いという特徴があります。
有毒性は低く、加熱をすると殺菌できるので、「一部分にしか生えてないし、このまま捨てるのもな・・・」と思った時は、苦肉の策として、その黒カビが生えてしまった部分を避け大きく切り取り加熱して食べるという方法もあります。
とは言っても、やはりカビであることは間違いありませんので、安全面を考えると、これがかぼちゃに生えている場合は変に「もったいないな・・・」などと思わず、潔くゴミ箱に捨ててしまいましょう。
白いカビ
白カビは酵素の力が強く、生えた場所の成分を驚くべきスピードで分解し、味や食感を変えていくという特徴があります。
ちなみに、チーズや日本酒・しょうゆといった発酵食品を作る際に欠かすことのできない麹菌(こうじきん)もこの白カビの一種なんですよ。
ですが、言わずもがな自然発生するものに関しては人体にとって有害であり、中には発ガン性物質を含んでいるものもあるので、もしかぼちゃがこういう状態になっていたら、やはり黒カビの場合と同じく、迷わずゴミ箱に捨ててしまいましょう。
でんぷんか黒いカビ・白いカビかの見分け方
次に、でんぷんと黒カビ・白カビにおける見分け方についてですが、その見分け方にどんなものがあるのかというと・・・
- 黒っぽいものがついている
- 白い綿のようなものがでている
どれも一目瞭然ですので、しっかりと見極めることができます。
では、順にご紹介します。
黒っぽいものが付いている(黒カビ)
かぼちゃに黒い斑点が出ている場合、それは明らかにでんぷんではなく黒カビであり、異臭がしたり、かぼちゃがブヨブヨとして柔らかくなっていたりという異変が起こります。
なお、この症状は、カビが生える前の傷んできている段階でも起こることがあるので、匂いを嗅いだり、触ったりするなどして上記の症状が出ていないか確かめてみて下さい。
カビが生える前は、見た目だけでは判り辛いので、安全のため、勇気を出して確認してください。
白い綿のようなものが出ている(白カビ)
かぼちゃに白い綿のようなものが出ている状態になっている場合は、白カビと見て間違いありません。
でんぷんであれば、綿状ではなく粉状ですので見てすぐわかります。
また、上でご紹介した白カビの特徴以外にも、「種の部分に繁殖しやすい」という特徴もあります。
ですので、種の周辺で白い綿のようなものがあれば、白カビと判断できますね。
ちなみに、白カビは人体にとって有害ですので、決して口にせず速やかに捨てるようにして下さいね。
カボチャはカビは取れば食べれる?
生えているカビの色に関係なく、そもそもカビというものは人体にとって有害であり、いくらその部分を切り落としたとしても100%安全という訳ではありませんので、やはり食べない方が無難です。
それにいくらカビの生えた部分を切り落とすという場合でも、調理前の洗っている段階で異臭がしていたり触感がブヨブヨしたりしていては、とてもじゃないですが食べる気にはなりませんもんね。
カビが生えてるカボチャを食べたらどうなる?
特に、免疫力・抵抗力共にまだ十分ではない小さいお子さんや、それがだんだん低下しているご年配の方などがそういった状態のものを食べるのはもってのほかです。
確かに戦時中や戦後すぐなど食糧難の時代を生き抜いてきた世代の方であれば、「ちょっとぐらいカビが生えているからって、捨ててしまうのはもったいない」という考えがあるのは判りますが、もしそれを実行したことで下痢や嘔吐などの症状に見舞われてしまっては元も子もありませんからね。
ですので、そこは自身の健康のためにも変なこだわりを捨てて、すぐにゴミ箱にINするようにして下さい。
かぼちゃは腐るとどうなる?
かぼちゃが腐ると、当然ながら見た目や味に何かしらの変化が現れる訳ですが、それはどんなものなのかというと・・・
- 黒く変色する
- 白カビが生える
- 触感がブヨブヨになる
- 異臭がする
- 酸っぱい味がする
などがあります。
順に解説すると・・・
黒く変色する
かぼちゃが腐る(もしくは傷む)と、中身や綿の部分が黒く変色します。
つまり、上でご紹介した黒カビですね。
ちなみに、この黒カビが広範囲に及んでいる場合は当然ながら食べられませんが、綿の部分など一部だけだった場合は、そこを取り除けば食べることができます。
ですが、いくら取り除いたとしてももちろん100%安全とは言えませんので、「たとえ食べれるとしても、後でお腹を下したり吐き気に襲われる可能性があるのは嫌だ」という人は、この状態になっているのを発見した時点で、躊躇なくゴミ箱に捨ててしまうのが良いでしょう。
白カビが生える
表面に白くふわふわした綿状のものが付いている場合、それは白カビが生えているということになります。
これがでんぷんであれば、綿状ではなく粉状ですので一目瞭然ですよ。
白カビの場合は黒カビに比べて有毒性が強く、酵素の力もあるため、ある意味黒カビよりもタチが悪い強敵です。
このことから、白カビが生えている部位・範囲に関係なく、こういった状態になっていると判った時点で、潔く捨てるようにしましょう。
触感がブヨブヨになる
見た目の変化なんですが、かぼちゃは腐ると新鮮な状態の硬さは一切なくなり、触感が柔らかくブヨブヨになります。
場合によってはドロドロに溶けてしまうこともあるんですよ。
いずれにしても、普段スーパーなどで新鮮状態のかぼちゃを見慣れている僕たち・私たちからすると、正直気持ち悪いですよね。
なお、並行してベタッとした汁、いわゆるぬめりがでてくるということもあります。
こうなっていると言わずもがな食べることはできませんので、すぐにでもゴミ箱に捨てて下さいね。
(食べようと思う人はいないと思いますが・・・)
異臭がする
異臭がするというのは、ある意味食べ物が腐った時の代表例と言える症状ですが、当然ながらかぼちゃにもこの症状が見られます。
こうなっている場合は、上でご紹介したカビや触感の変化なども同時に起きているので、言うなればかぼちゃを手に取った瞬間に(あっ、これはダメだ!)と気付くことでしょう。
もちろん異臭の程度が少しであっても例外ではありませんので、のちに下痢や嘔吐といった食中毒の症状に見舞われないようにするためにも、「もったいない精神」で食べないようにしましょう。
酸っぱい味がする
酸っぱさも、ある意味異臭と同じくすぐに(あっ、腐ってる!)と判断できる基準のひとつです。
本来かぼちゃというのは、野菜の中でも強い甘みがあるのが特徴ですから、こうなっていたらすぐに判りますよね。
ですが、1回の調理でかぼちゃを丸々1個使い切るというのはなかなか難しく、いつか使おうと保存している間に「気が付いたらこうなっていた」という場合が多いですよね。
久しぶりに使うかぼちゃを味見(火を通してから)した時、この状態になっていれば間違いなく腐っていますので、すぐに吐き出して全て捨ててしまうのがベターです。
なお、こうなってしまうのを防ぐためにも、使っていない期間があまりに長かったりした場合は、薄く切って電子レンジで温めてから少しだけ食べてみるなど、事前にチェックすることを忘れないようにして下さいね。
カボチャに関するよくある質問
かぼちゃの白い塊は?
白い塊は、カボチャの成分である糖質・デンプンが白く結晶化したものの可能性が高いです!
別名、クリスタルとも呼ばれます。
こうなる原因は、果肉から水分が抜けていくためと考えられており、天候によることが多いです。
白いかぼちゃの名前は?
「雪化粧」という品種名のカボチャです。
北海道育ちの白いカボチャで、通常のカボチャよりホクホク感が強いです!
【まとめ】かぼちゃの表面や皮の下が白いのはでんぷん|白い綿は白カビ見極めましょう!
表面や皮の下が白いのはでんぷんであり、食べても問題はありません。
ですが白い綿のようなものであれば白カビですので、しっかりと見極めましょう!
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