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パイナップルでイガイガしたら危険?原因や対処法を知れば安心!

パイナップルを食べてイガイガするのって病気?
アレルギー?これって危険なの?

そんなあなたに、パイナップルを食べたときに舌や喉がイガイガする原因や対処法、
ホールで買ったときの保存方法などについて紹介します!
ぜひ正しく知って、安心して美味しく召し上がってください。

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パイナップルのイガイガの原因は3つあった!

出典:pixabay

パイナップルを食べて舌や喉がイガイガするのはどうしてでしょうか?

それには以下の3つの原因が考えられるので、それぞれ詳しく解説していきますね!

パイナップルのイガイガの原因

  • タンパク質分解酵素
  • シュウ酸カルシウム
  • 口腔アレルギー

タンパク質分解酵素(ブロメライン)

パイナップルに含まれるタンパク質分解酵素は、あのイヤなイガイガの原因の一つです。

通常は舌や喉を、ネバネバしたタンパク質が覆っていて、粘膜を保護する役目を果たしています。

タンパク質分解酵素はその名の通り、タンパク質を分解する性質を持った酵素なので、その粘膜を保護しているタンパク質を徐々に分解して溶かしてしまいます。

そうなると、むきだしになった粘膜がパイナップルの酸味に敏感に反応することになり、あの嫌なイガイガを感じるようになってしまうのです。

ただし、食べ終わってしばらくすると、舌を覆っているタンパク質は修復されて元通りになるので心配はいりません。

シュウ酸カルシウム

パイナップルに含まれるシュウ酸カルシウムはトゲトゲした針状の結晶で、これが喉を刺激してイガイガの原因となります。

シュウ酸カルシウムは、特に未完熟のパイナップルに多く含まれています。

ということは、完熟のパイナップルほど、イガイガの原因となるシュウ酸カルシウムが少ないということになりますね。

以下の項目で紹介している、購入時のパイナップルの選び方を参考に、よく熟したパイナップルを選んで買うと良いでしょう。

また、すでに購入したものや頂きものが未完熟だった場合は、対処法や予防法も紹介していますので試してみてください。

口腔アレルギー

口腔アレルギーを持っている場合は、パイナップルを食べることで、アナフィラキーショックを引き起こす危険性があります。

イガイガする感覚と同時に、咽の辺りが「グッとつまる」「ムズムズする」「つっぱる」などの症状を強く感じることはないでしょうか?

そのような症状がある場合は、パイナップルを食べることをやめて様子を見てみましょう。

症状が治まらず長引く場合は、口腔アレルギーの可能性も考えて、病院で検査を受けることをおすすめいたします。

症状があまり強くないけれど、少しアレルギーの心配があるのなら、以下で紹介する対処法や予防法を試してみます。

それでも改善されないようなら、念のため受診を検討されると良いでしょう。

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パイナップルでイガイガしたときの対処法

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「イガイガしてるから、早く何とかしたい!直す方法はないの?」そんなあなたのために、3つ対処法を紹介します。

治るまで待つ

パイナップルを食べてイガイガしたときの簡単な対処法、それは治るまで待つことです!

先ほどもお伝えしたように、タンパク質分解酵素で分解された舌や喉の粘膜は、時間が経てば元通りになります。

そのため、イガイガが収まるまで食べるのをやめて、しばらく様子をみてみましょう。

イガイガを我慢して食べ続けてしまうと、保護されていない状態の粘膜をさらに傷付けてしまうかも知れませんので注意が必要です。

牛乳を飲む

牛乳やヨーグルトなどの乳製品には多く含まれているタンパク質が、舌や喉の粘膜を覆い、イガイガを抑える働きをしてくれます。

乳糖不耐症の人でも、ヨーグルトやチーズなら大丈夫という場合は、牛乳以外の乳製品で試してみてください。

ただし、パイナップルの酵素は牛乳のタンパク質を分解して、苦味のあるペプチドを生成します。

苦いものが苦手な場合は、他の方法を先に試したほうが良いでしょう。

蜂蜜を食べる

蜂蜜には喉の炎症を抑える働きがあり、イガイガや喉の痛みを鎮めてくれます。

また、酵素によってむき出しになり傷ついた喉の粘膜をやさしく保護する効果も期待できますよ。

あまり熟れていなくて甘さの足りないパイナップルの場合でも、蜂蜜の甘さによって、美味しく食べられるかもしれませんね。

ぜひ試してみてください!

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パイナップルのイガイガを予防する方法は?

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「パイナップルは美味しいけどイガイガが嫌!」というあなたに、イガイガを予防して美味しく食べる方法を紹介します。

加熱する

パイナップルに含まれる、「タンパク質分解酵素」や「シュウ酸カルシウム」は熱に弱いという性質があります。

加熱することで、イガイガの原因を取り除くことができますので、試してみる価値がありますよ。

「タンパク質分解酵素」や「シュウ酸カルシウム」は60度以上で不活性となり、イガイガを防ぐことができます。

パイナップルを素材として使ったレシピはいろいろありますが、パイナップルの酸味がアクセントになってとても美味しいですよね。

イガイガが消えるだけでなく、固いお肉が酵素の働きによって柔らかくおいしくなるので、パイナップルステーキなどは一石二鳥ですね。

スイーツ系のレシピなら、台湾パイナップルケーキは人気があるようです。

また、パイナップルに対する口腔アレルギーがある場合でも、加熱によるアレルゲン低下によってパイナップルを食べることが可能になるかもしれません。

もし、口腔アレルギーでパイナップルが食べられず悩んでいる場合は、医師に相談してみると良いでしょう。

熟したものを選ぶ

熟したパイナップルの方が、「タンパク質分解酵素」や「シュウ酸カルシウム」の含有量は少ないです。

ですから、熟したパイナップルを選んで買うことで、イガイガを軽減できる可能性が高くなります。

パイナップルは追熟するものだと思っていませんか?

実は、パイナップルは追熟しないので、買うときが勝負なのです!

熟したパイナップルを選ぶポイントを紹介しますので、ぜひ熟した美味しいパイナップルをゲットしてください。

熟したパイナップルを選ぶポイント

  • 下膨れの形をしている
  • 甘い芳香がある
  • お尻に弾力がある
  • 重量感がある

果皮が緑色でも完熟している場合は充分に甘いので、甘い芳香や重量感があれば、極端に青くなければ色はあまり気にしなくて大丈夫です。

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塩水に浸す

塩水に浸すと「タンパク質分解酵素」の活性を部分的に抑えることができるので、イガイガを弱めることが可能です。

パイナップル本来の酸味や苦みが塩分によって抑えられるので、口当たりが良くなり、甘みが増すという効果も期待できます。

しかし、パイナップルの味と塩分の組み合わせが苦手な人もいるかもしれませんし、あまり濃い塩水だと、本来の風味が損なわれる可能性もあります。

塩分の濃さの加減は特に基準もありませんし好みの問題もあると思いますので、いろいろ試してお好みの塩加減を探してみてください。

酢に浸す

パイナップルを酢に浸すと「タンパク質分解酵素」の活性に適さない酸性の環境になります。

そのため、酵素が働くことができなくなり、結果としてイガイガしなくなります。

しかし残念なことに、パイナップルがさらに酸っぱくなってしまい、本来の風味を楽しむことができなくなってしまいます。

もし酸味が強くても大丈夫であればチャレンジしてみてもいいかもしれませんね。

パイナップルを食べすぎると口内炎になる?

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パイナップルを食べ過ぎると、口内炎になってしまわないかと心配になることがありませんか?

特に、口内炎になりやすい体質や体調だと、パイナップルの酸味が刺激となって口内炎を引き起こす可能性は十分にあります。

そして、口内炎がすでにできてしまっている場合は、「酸味」が刺激となり、口内炎を悪化させてしまうかも知れません。

パイナップルをはじめとする、酸味のあるフルーツなどにも気を付けて、なるべく控えるようにしましょう。

参考にした「エーザイ チョコラドットコム」から、口内炎ができているときの注意に関する引用文を掲載しますので、参考にしてください。

口内炎ができているときは、刺激が強い食材に注意。香辛料や酸味、塩気が強い料理、さらにアルコール、炭酸飲料も避けたほうがよさそうです。口内炎が悪化すると痛くて食も進まず、さらに栄養バランスが崩れるので、スープやリゾット、おかゆのように柔らかくして食べるといいでしょう。この場合も熱すぎたり、冷たすぎると刺激になるので気をつけます。

エーザイ チョコラドットコム

引用文からも分かるとおり、口内炎ができてしまったら、あらゆる刺激物をなるべく避けるようにしましょう。

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パイナップルをホールで買ったときの処理方法

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パイナップルをホールで買ってきた場合は、常温保存が可能です。

しかし、すでに十分熟れている場合は、すぐに食べなければ傷んでしまうので注意が必要ですよ。

熟れているかどうか判断方法は先ほど紹介しましたので、そちらをご覧ください。

では、「熟れている場合」と「熟れていない場合」の、それぞれの処理方法を見ていきましょう。

熟れたパイナップルの処理方法

芳香が漂うほど熟れた状態のパイナップルは傷むのが早いので、すぐにカットして食べるようにします。

ひと口大にカットして一度に食べきれずに残ってしまった場合は、冷蔵保存して2日以内に食べきるようにしましょう。

最初から、すぐに食べきれないとわかっていて、半分食べて半分残したい場合もあると思います。

そういうときは、カット面にラップをぴったりと貼り付けて包み、さらに保存容器に入れて冷蔵保存すると良いでしょう。

また、冷凍保存の場合は、解凍したときのことを考えて一回で食べきれるサイズにカットしておきます。

ぴったりとラップして、さらにジップロックなどの保存袋に入れて冷凍保存し、2週間以内で食べきることを目安に保存してください。

夏場などは、冷凍したパイナップルを解凍せず、アイスキャンディーのように楽しむこともできます。

熟れていないパイナップルの処理方法

まだ熟れていないパイナップルをすぐに食べない場合は、頭の方を下にして高温多湿を避けて保存し、4日以内を目安に食べきりましょう。

パイナップルを逆さまに保存する方法や効果については、「パイナップルは逆さまにすると美味しい?保存方法や調理法も紹介!」で紹介していますので、ぜひご覧ください!

パイナップルを逆さにしておくと、甘みの少ない頭の方にも糖分が行きわたり、美味しい状態で食べられるようになります。

葉っぱは逆さまに保存するときにじゃまになるので、1cmほど残してカットしましょう。

パイナップルはお尻の方が糖度が高く傷みやすいので、硬いものなどにお尻がなるべく触れないように注意してください。

また、パイナップルをホールのまま新聞紙で包んで、冷蔵庫の野菜室で逆さまに立てて保存することも可能です。

高温多湿な時期など、常温保存が心配な時には冷蔵保存をお試しください。

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まとめ+関連記事

この記事をまとめると

  • パイナップルのイガイガの原因
    • タンパク質分解酵素
    • シュウ酸カルシウム
    • 口腔アレルギー
  • パイナップルでイガイガしたときの対処法
    • 治るまで待つ
    • 牛乳
    • 蜂蜜
  • パイナップルのイガイガを予防する方法
    • 加熱
    • 選び方
    • 塩水
  • パイナップルで口内炎になる可能性
    • 酸味の刺激
  • パイナップルをホールで買ったときの処理方法
    • 常温で保存可能
    • 逆さまにして保存

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