「緑の野菜」と言えば必ずその名前が挙がるブロッコリーですが、食べ過ぎるとどうなるんでしょうか?
また1日に食べられる量が何個までなのかも気になりますね。
そのため今回は「ブロッコリーの食べ過ぎはどうなる?1日の目安量や腹痛や体臭が臭くなる、栄養等も」をご紹介します!^^
もくじ
ブロッコリーの食べ過ぎはどうなる?
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2623777?title=茹でブロッコリー
ブロッコリーはとても栄養価の高い野菜として知られていますが、それでも食べ過ぎると体に毒となってしまいます。
では、具体的にどうなってしまうのかというと・・・
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などがあります。
順に解説すると・・・
体臭がきつくなる
ブロッコリーには「コリン」という成分が含まれており、このコリンが魚の生臭さとよく似た「トリメチルアミン」という物質を作り出すことから、ブロッコリーを食べ過ぎると体臭がきつくなってしまうんです。
老若男女問わず誰もが持っている体臭ですが、それがあまりに強く匂うとなると、学校や会社などで他の人の迷惑になります。
自分や人の匂いに敏感な思春期の女性であれば、なおさら気になってしまうんではないでしょうか。
ちなみに、この症状が現れるのは1kg以上の量を食べた時だと言われているので、多少の食べ過ぎであれば問題ありませんが、「どうしても気になる」という人は食べる回数や量を「1日1回、1本だけ」というように調節すると良いでしょう。
甲状腺の機能が低下する
「セレン」という甲状腺ホルモンの機能をUPさせる物質がブロッコリーには含まれているのですが、この物質を摂り過ぎてしまうと、副作用(?)として逆にその機能を低下させてしまうんです。
というのも、セレンは通常、摂取すると体内で「セレスティン」という物質としてたんぱく質の中に組み込まれ「セレノプロテイン」となって活動します。
ですが、過剰摂取してしまうと、吐き気・免疫抑制・皮膚がんといった甲状腺機能の低下からくる病気を引き起こしてしまうんです。
できるだけ健康でいたいがために食べているのに、食べ過ぎて健康を害してしまっては本末転倒です。
そう考えれば、やはり自身で量を調節することが大切だということですね。
骨粗しょう症や貧血を起こす
これらは、ブロッコリーに含まれるミネラルの1種である「モリブデン」の過剰摂取によって引き起こされる症状です。
ちなみに、成人であれば1日に必要とされるモリブデンの量は20μg(マイクログラム)とされているんですが、ブロッコリー1個(およそ1/2個)に含まれているそれの量は何と15μgなんですよ。
つまり、ブロッコリー1個で1日に必要なモリブデンがほとんど摂れてしまうということです。
ですので、食べ過ぎにはくれぐれも注意するようにしましょう。
生のブロッコリーの食べ過ぎも良くない?
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2145582?title=野菜・ブロッコリー
生のブロッコリーを食べ過ぎると胃腸に負担がかかってしまい、栄養素の吸収率が悪くなってしまうというデメリットがあると言われています。
というのも、ブロッコリーを生で食べるとなると茹でたり炒めたりした状態のものよりも硬いので、食べ過ぎることで胃腸がダメージを受けてしまうんです。
なお、一部では「ブロッコリーは生で食べる方が、含まれている様々な栄養素をダイレクトに吸収できる」ということも言われていますが、「僕/私は胃腸が弱いから」という人は、自身の健康を第一に考え、食べ過ぎ以前に「生のブロッコリーを食べる」ということ自体を避けた方がベターです。
上でご紹介したように、甲状腺の機能が低下してしまう「甲状腺機能低下症」を引き起こすケースもあるので、「ブロッコリーが好きだから、たくさん食べたいんだけど・・・」という場合は、やはり茹でる・炒めるといった何らかの調理をしてから食べることをオススメします。
ブロッコリーは、1日の量は何個まで?
出典:https://pixabay.com/ja/photos/ブロッコリー-野菜-食品-1076652/
人それぞれ個人差はありますが、切り分けた小房の物であれば1日に8~10個が適量と言われています。
こう聞いて「何だ、8個~10個だったら、結構食べれるんじゃないか。何なら1日の野菜摂取量のほとんどをそれだけでカバーできるんじゃないの?」と思った方もいらっしゃることでしょう。
ですが、やはりというべきか、その考え方には大きな落とし穴があるんです。
そもそも、日本人の1日における野菜摂取量の目安は350g。
そのほとんどをブロッコリーだけで摂るとなると、調理法に関係なくやはり食べ過ぎとなってしまい、これまでにご紹介してきた様々な症状が出てくる可能性があるんです。
ですので、日頃から野菜不足が気になるという方はブロッコリーだけに頼るのではなく、様々な野菜から必要な栄養素を摂るように心掛けて下さいね。
ブロッコリーはどんな栄養がある?
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2301011?title=ブロッコリー%E3%80%80#2
ブロッコリーは数ある緑黄色野菜の中でも特に「抗酸化作用がある」と言われている「ビタミンC」が豊富に含まれており、その含有量は茹でて栄養素がある程度抜けた状態であっても、実にレモン3個分に相当すると言われています。
そのほか、目や肌のケアにも良いと言われる「ビタミンA」や、カリウムや鉄分・亜鉛等を含む「ミネラル」、赤血球の細胞を作るのに大きな役割を果たしている「葉酸」、そして人体にとって欠かせない栄養素のひとつとされている「たんぱく質」など、様々な栄養素が含まれているんですよ。
まさに「万能」と呼ぶにふさわしい野菜ですよね。
ブロッコリーの効果効能は?
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2301012?title=ブロッコリー%E3%80%80#3
ブロッコリーを食べることで得られる効果と効能には、どういったものがあるかというと・・・
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などがあります。
順に解説すると・・・
がんを予防する
ブロッコリーには、大量の「スルフォラファン」という抗がん作用を持つ栄養素が含まれていることから、ブロッコリーを食べることでがんを予防することができるんです。
また、ブロッコリーがガン予防に効果があると言われているもうひとつの理由は、ブロッコリーが「アブラナ科」であることが関係しています。
アブラナ科の野菜全般には、解毒酵素の働き・抗酸化力を高めガン予防に効果があるとされる「イソチオシアネート」に体内で変化する「グルコシノレート」という成分が多く含まれているからなんです。
現代の日本において「国民病」と言っても過言ではないほどのガンですが、ブロッコリーを食べることによってバッチリ予防することができるので、「健康状態がどうも気になるな」という人は毎日の食事にぜひブロッコリーを取り入れてみて下さい。
便秘を改善する
出典:https://pixabay.com/ja/illustrations/痛み-病気-健康-問題-1015573/
ブロッコリーは食物繊維も豊富ですので、便秘の予防・改善に効果があると言われています。
ちなみに、ブロッコリーに含まれている食物繊維は、摂取すると腸の動きを活発にしてくれる「水溶性」であることから、食べ過ぎない程度であれば便秘の予防・改善に大いに役立ってくれるんですよ。
特に女性の方は、ホルモンバランスなどの関係で男性よりも便秘になりやすい傾向があるので、心当たりのある方は日頃からブロッコリーを食べ、腸内環境の改善に努めるようにしましょう。
アンチエイジング効果がある
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1683245?title=肌を見て喜ぶ女性
この効果については、ガン予防の項でご紹介した「イソチオシアネート」には抗酸化作用に加え、活性酸素を除去することから肝臓機能が強化される働きがあることから、期待できると言われています。
また、この他にも強力な抗がん作用があると言われている「スルフォラファン」や、ポリフェノールの仲間である「フラボノイド」など、高い抗酸化作用を持つ栄養素が豊富に含まれているので、「体の外側からだけじゃなくて、内側からもしっかりとケアしたい」という方にとっては、まさにうってつけの食材ですよ。
血圧の上昇を抑える
ブロッコリーは「カリウム」や「マグネシウム」も豊富であり、これらの栄養素はいずれも血圧の上昇を抑える働きを持っています。
現代は「ストレス社会」と言われているだけに、血圧の問題を抱えているのはもはや中高年および年配の方だけではありません。
ですので、「日頃の不摂生がたたったのか判らないけど、健康診断で血圧が高いって言われちゃったよ」という人は、改善のためにまずは1日1回ブロッコリーを食べることを心掛けましょう。
ストレスを緩和させる
この効能に関しては、栄養の項でご紹介したビタミンCの作用によるものです。
そもそも人間はストレスを受けると、体内で緊張・興奮系のホルモンと言われる「アドレナリン」が分泌されるんですが、このアドレナリンが分泌される際にはビタミンCを多く消費してしまうんです。
つまり、ストレスを受けるとビタミンCがどんどん減っていってしまうので、ブロッコリーを食べてしっかりと補給することでストレスが緩和されるという訳です。
ですので、現代社会を生きる全ての人が食べるべき食材と言えるのではないでしょうか。
丈夫な体作りに最適
非常に豊富な栄養素が含まれていることから「万能野菜」とも言えるブロッコリーには他にも、筋力トレーニングに効果があると言われている「I3C」、「インドリルメタン」という栄養素も含まれているので、丈夫な体を作るには最適の食材なんです。
事実、日常的に筋力トレーニングを行っているボディビルダーの方は、毎日の食事に必ずと言って良いほどブロッコリーを食べているんですよ。
ある意味「筋肉の発達と栄養管理のプロ」と言っても過言では無いボディビルダーの方が日常的に食べているんですから、もうこれは疑う余地が無いですよね。
このことから、日頃から筋力トレーニングを行っている方は、よりその効果を出すために老若男女問わず毎日の食事に、必ずブロッコリーを食べることをオススメします。
ブロッコリーのおすすめの食べ方は?
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2452232?title=まな板の上%E3%80%80包丁で野菜を切る
では、そんな「万能野菜」であるブロッコリーのおすすめの食べ方には、どんなものがあるのかというと・・・
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などがあります。
順に解説すると・・・
ブロッコリーのサラダ
出典:https://cookpad.com/recipe/5844312
ブロッコリーの定番の食べ方と言えば、サラダです。
もちろん様々なレパートリーがあるんですが、ここでは塩・マヨネーズ・イタリアのチーズの一種である「パルミジャーノ・レッジャーノ」を使ったシンプルなものをご紹介します。
その材料と作り方は・・・
☆材料
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☆作り方
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となります。
ちなみに、パルミジャーノ・レッジャーノは、原産国のイタリアでは「チーズの王様」と言われており、じゃりじゃりとした食感と、しっかりとした旨味、そして豊かな香りが特徴なんです。
ですが、もしも「この香りはちょっと・・・」という場合は粉チーズでもOKですよ。
ブロッコリーのおかかマヨ和え
出典:https://cookpad.com/recipe/4823189
このメニューは、おかか・マヨネーズ・ごまを和えるだけでできるので、食卓におかずを並べた際「何かもう一品欲しいな」と感じた時に、手軽に作れることがポイントです。
その材料と作り方は・・・
☆材料
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☆作り方
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となります。
とても簡単に作れることが判ると思います。
作る際のポイントとしては、「ブロッコリーを和える際には冷ましてからにする」ということです。
熱いまま和えてしまうとマヨネーズの美味しさが半減してしまうので、ここは早く食べたい気持ちをグッと我慢してしっかりと冷ましましょう。
ブロッコリーとじゃがいものチャウダースープ
出典:https://www.recipe-blog.jp/profile/514/recipe/2515
これは例えるならシチューのような感じですので、冬の寒い日の朝食などにピッタリのメニューです。
☆材料
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☆作り方
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となります。
この料理のポイントは何と言ってもサクサクのバゲットです。
美味しく食べるためにも、バゲットはしっかりと焼いておきましょう。
ブロッコリーとベーコンのチーズ焼き
出典:https://cookpad.com/recipe/495740
このメニューは、ブロッコリーの甘さとベーコン・チーズのしょっぱさがウリですので、おかずとしてはもちろん、お酒のアテとしても最適ですよ。
その材料と作り方は・・・
☆材料
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☆作り方
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となります。
ポイントとしてはベーコンとチーズの塩分が強いので、塩コショウを振る際は控えめにしておくということです。
せっかく体に良いブロッコリーを食べているのに、塩分過多で体調を崩してしまっては本末転倒ですからね。
ブロッコリーとじゃこのチーズトースト
出典:https://www.recipe-blog.jp/profile/8346/recipe/675248
サクサクしたブロッコリーの歯応えと、カルシウムをたっぷりのじゃことの相性が抜群のトーストですので、朝食にピッタリのメニューですよ。
材料と作り方としては・・・
☆材料
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☆作り方
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となります。
なお、茹でたブロッコリーが無い場合は、レンジで加熱してもOKですよ。
ブロッコリーの美味しい通販をご紹介☆
食品の量が大量なことで知られるコストコの「冷凍ブロッコリー」です。
様々な料理に合うのはもちろん、歯応えもあるほか、茹でて食べるとさらに美味しさが引き立ちます。
冷凍とは思えない抜群の味をぜひどうぞ。
発芽直後のブロッコリーの新芽を意味する「ブロッコリー・スプラウト」です。
粒タイプで飲みやすいので、ブロッコリーに含まれている様々な栄養素を手軽に摂取できます。
美容に力を入れている女性にオススメ。
ブロッコリーの花や蕾のみならず、それ以上に栄養価が高い茎の部分をも粉末にした「ブロッコリー粉末」です。
水やお茶などに溶かして手軽に飲めるので、野菜が苦手な方でも大丈夫。
ジュース感覚でグビグビと!
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食べ過ぎると体臭がきつくなる、甲状腺の機能が低下するなど、思わぬ悪影響があるブロッコリー。
1日8個から10個を目安に、美味しく食べましょう!
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