いくらには偽物があるって聞いたんだけど、本物とはどうやって見分けたら良いのかしら?
今では偽物も減ってきていますが、確かに偽物のいくらもあります!
本記事で詳しく解説するので、しっかり見分けて美味しいいくらを食べましょう!
この記事でわかること
- 偽物のいくらの特徴
- 偽物と本物のいくらの見分け方
- 本物のいくらの栄養素など
もくじ
【いくら】偽物・人工・コピー製品の特徴~総まとめ~
いくらには偽物があります。
本物のいくらは高級品のため、代用品として偽物・人工的に似た見た目・味のものを作ったのです。
では、偽物のいくらの特徴とはどんなものなのか見ていきましょう。
偽物いくらの成分
下記のような成分が、本物のいくらの見た目・味に近づけるため使用されています。
- アルギン酸ナトリウム:海藻類から抽出される食物繊維
- カラギーナン:ゲル化させる成分
- 塩化カルシウム:着色料(食紅)
- サラダ油
- 植物油脂
- 鮭抽出液
- サーモンオイル
- デキストリン
- 食塩
- ゼラチン
- 増粘多糖類
上記の成分が使われていますが、本物に似せるためにはこの3つが重要な主成分となっています。
- 外側:アルギン酸ナトリウム
- 内側:カラギーナンなど
- 目玉:油
アルギン酸ナトリウム・カラギーナンは聞いたことがない方も多いのではないでしょうか?
次に体に害はないのか解説していきます。
アルギン酸ナトリウム
食品の増粘剤、ゲル化剤、安定剤として古くから利用されている添加物です。
天然海藻から得られた物質ですが、アルギン酸とNaイオンの結合した塩であることから、日本では指定添加物に分類されています。
人工フカヒレの成形などにもよく使われています。
カラギーナン
カラギーナンの分解物は、国際ガン研究機関にて、動物では発がん性があるとされています。
ヒトに発がん性があるのかは不明とされてきましたが、最近の研究でカラギーナンを分解する腸内細菌が見つかったため、現在研究が進められています。
EUでは粉ミルクへの使用禁止、米国では有機食品に使用を禁止されています。
健康志向の方が進んで食べるものではないのは間違い無いでしょう。
塩化カルシウム
食品添加物、融雪剤、除湿剤、凍結防止剤など幅広く使用される成分です。
塩化カルシウムは摂取し過ぎは健康被害を及ぼすので注意が必要です。
デキストリン
難消化性デキストリンは、トウモロコシのでんぷんから作られた食物繊維を補う多糖類です。
米国FDAでの見解は1日の摂取量の上限値は定める必要がない安全な素材であるとされています。
いくらの偽物は食べても大丈夫なのか
医薬品学会や厚生労働省が認可した材料を使用していますので、食べても大丈夫ということになります。
しかし昨今のヘルシー志向の観点から見ると、ケミカルな食品添加物は避けられる傾向にあります。
上で説明した成分の内容ですが、特にカラギーナンに関してはヒトへの健康被害が疑われているため、進んで食べたい食品では無いですね。
回転寿司のいくらは偽物?
回転寿司では、本物のいくらを使用しているところがほとんどです。
現在は「いくら」もさほど高価な高級品でもなくなり、人工いくらを製造するより、天然物の方が安価になったため、出回ることが少なくなりました。
そのため安い回転寿司のイクラ軍艦も本物のはずです。怪しいと思ったら、天然と偽物の見分け方もあるので、食べる前にチェックしてみてください。
回転寿司のいくらが偽物とうい可能性は低いですが、外食チェーン店などは質の良い鮭の魚卵ではなく、安価な銀鮭やカラフトマスの魚卵や輸入品を使用することが多いです。
人工イクラは化学工業が開発
いくらの偽物を作った会社はなんと日本カーバイド工業というセラミックやフィルム電子素材などの製品を開発製造をする化学工業です。
人工イクラはこのメーカーで医療用カプセルを開発中に偶然発見しました。現在ではその技術を利用してヨーロッパで調理方法に応用し、日本に逆輸入されています。
また人工イクラ作りは素材さえ揃えられれば簡単なので、化学実験としてよく行われていて、動画でも見ることができます。
人工イクラを使った加工品例
人工イクラを使った加工品は現在でも流通しています。
サーモンドロップスはイクラの形状をした人工イクラです。原材料にはイクラを生産する材料が書いてあります。
しかしこの商品は「天然のいくら」として販売しているわけではありません。「魚卵状」「加工品」「いくら風味」などの表記をしていて、騙してはいないので法律的にはセーフです。
原材料名には、植物油脂、アルギン酸ナトリウム、塩化カリウム、などの人工イクラの材料も載っています。
また鮭抽出液やサーモンオイルなどの原材料も混ぜて製造しているようで、味も研究されより天然物に近づけているようで、業務用も販売しています。
いくらの偽物と本物との見分け方【4つの方法】
熱湯に浸けてみる
偽物:変化なし
本物:白く濁る
本物のいくらは、タンパク質が含まれるので、お湯をかけると白く濁ります。
偽物のいくらの方は、着色料と油が浮いてきます。
目玉が動くかどうか
偽物:動く
本物:あまり動かない
天然のいくらの丸い点は、膜にくっついているのであまり動きません。
一方、人工の丸い点は油で作っているので転がすとすぐに上になります。
弾力に差があるか
偽物:やや硬い
本物:表面の膜が柔らかい
天然のイクラでも成長過程などにおいてだんだん硬くなるので、確実とも言えません。
それに、偽物・本物両方用意しないと比べるのが難しいので、この方法で偽物か確かめるのは少し難しいです。
焦がした時の臭い
偽物:木綿を焼くような臭い
本物:髪が焦げるような臭い
人工物は炭水化物、天然物はタンパク質なのでこのような違いがあります。
【本物・天然いくら】栄養素・嬉しい効果
- DHA・EPA
- レシチン
- タンパク質
- ビタミン
- アスタキサンチン
- ミネラル(鉄・亜鉛・マグネシウム)
いくらなどの魚卵は、高タンパクで低カロリーな食材です。
また、魚に含まれる良質な油も摂取できるので、とてもヘルシーなのも特徴です。
良質な油は、血液をサラサラにしてくれ、血流改善を助けてくれます。
本物のいくらの嬉しい効果
筋肉を作る
タンパク質が豊富に含まれているため、体づくりにも適しています。
お肉をたくさん食べるのは苦手という方も、いくらなら食べやすいのでは無いでしょうか?
貧血を予防する
貧血予防には、鉄分を摂ることが勧められています。
本物のいくらには、その鉄分が含まれています。
鉄分が豊富に含まれている食材というと、レバーなどの肉になります。
タンパク質同様、お肉をたくさん食べるのは難しい方にもいくらはオススメです。
いくらは鮭の卵?
一般的に日本では鮭鱒科の魚卵を指します。
鮭と鱒(マス)は同じ鮭科の魚なので、卵の見た目がとても似ていてどちらも「いくら」と呼びます。正式には呼び名が違いますのでご紹介します。
- シロサケ:シロサケの筋子、鮭子(サケコ)、チャムコ、ハラコ
- 紅鮭:紅鮭の筋子、紅子(ベニコ)
- 銀鮭:銀鮭の筋子、銀子(ギンコ)
- カラフトマス:カラフトマスの筋子、鱒子(マスコ)
「シロサケの魚卵が一番高価でマスコが安価」
またイクラとはロシア語で「魚の卵」魚全体の卵を指す言葉なので、キャビアやたらこもロシア語では「イクラ」となります。
偽物イクラはどうやって作るのか
食用ではなくおもしろ実験としてご利用ください。
- 3~4%のアルギン酸ナトリウム溶液を作る
- 1に食紅をくわえる
- 10%の塩化カルシウム溶液を作る
- 3の溶液に2の溶液をピペットで垂らす
これで偽物のいくらが出来上がりです!今回ご紹介の人工イクラは、簡単な方法なので、いくらの胚の丸い目玉は作っていません。
また食紅を違う色にすると、カラフルないくらが出来上がります。
いくらを作るイベントなんかもあるようですね!
いくらとすじことの違い
卵巣に入っているか?入っていないかの違いです!
「いくら」と「すじこ」はどちらも鮭科の仲間の魚卵です。
- すじこ:魚の体内から卵巣ごと取り出しそのまま加工(洗浄や塩漬け等)した魚卵
- いくら:卵巣から卵を取り外し、1粒ずつバラバラにして加工(洗浄や塩漬け等)した魚卵、バラ子とも呼ばれる
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すじこといくらの違いは?味や値段、旬や時期はいつか、作り方等も
いくらの通販のおすすめ☆
やはり、食べるなら偽物ではなく本物のいくらが良いですよね!
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最高評価の美味しいいくら
窒素置換包装という、特殊な保存方法を用いています。
よって、酸化防止・ビタミンを逃さないなどのメリットがあります。
約95%の方が良い評価をしている、美味しいいくらを食べたいならこれで間違いなしの一品です。
【まとめ】偽物のいくらをしっかり見分けて、本物を美味しく食べよう
偽物・本物のいくらの特徴・見分け方などを説明しました。
見分けるのに1番確実なのはお湯につける方法かもしれませんね。
味・栄養素も、本物のいくらの方が断然良いです。
そのため、本物を選んで美味しくいくらをいただきましょう!
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