ふきとふきのとうは、美味しい食材として天ぷらや炒め物などで親しまれています。
そんな「ふき」の文字が共通しているこの2つの食材ですが、その関係やどういった違いがあるのか気になりますね☆
もくじ
ふきとふきのとうの違いは?
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1386305?title=ふきのとう
葉と茎の接続部分が「ふき」で、つぼみの部分が「ふきのとう」ですので、基本的には同じ植物…いわば、ワンペアーの植物なんです。
そして、その植物自体の名前は、「ふき」といいます。
では、どのような違いがあるのかをそれぞれ詳しく解説したいと思います。
ふきとは
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1599015?title=山蕗
食材となる「ふき」といえば茎の部分を思い浮かべると思いますが、実はそうではなく、葉と茎を繋いでいる部分が「ふき」なんです。
この葉と茎を繋いでいる部分は「葉柄(ようへい)」と呼ばれ、普通の植物の葉柄は非常に小さなものなのですが、ふきの場合は地下に茎があることから葉柄がまるで茎のように長く育つという特性を持っています。
つまり、私たちが普段、「ふき」だと思って食べているものは茎の部分ではなく、葉柄の部分だったということなんです。
料理としての完成形を見た時、どうしても茎の部分と思ってしまいますが、本来ふきの茎は地中に埋もれていて目にすることはないので、葉柄だということをしっかりと覚えておきましょう。
ふきのとうとは
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2234567?title=ふきのとう
ふきのとうはというと蕾の部分で、地下茎から葉柄とは別の場所で成長し、ふきよりも栄養価が高く、春を感じるような独特な香りがするという特徴があります。
ふきのとうは非常に美味しい食材で知られていますが、ふきのつぼみの部分ですので時間が経過すると当然、蕾が開き、花が咲きます。
花が咲いてしまうと、一転、エグ味が非常に強くなり、しっかりとした灰汁抜きが必要となってしまうため、容易に食べられなくなってしまい、ふきのとうの価値がなくなってしまいます。
そして、栄養に関してですが、ふきのとうはふき以上にビタミンやミネラルが豊富に含まれているほか、体内に溜まった老廃物を排出してくれるという働きを持っています。
また、ふきのとうには独特の苦みがありますが、この苦みには老化やガンの発症を抑えてくれるという働きがあるので、健康思考が強い方にぜひ食べて頂きたい食材です。
以上から、ふきのとうができ、花を咲かせ、その傍でふきが成長するので同じ植物となりますが、葉柄と蕾ですので、それぞれの違いがあるということになります。
ちなみに、ふきはタンポポと同様に、綿毛を付けた種子を飛ばすんですよ。
ふきとふきのとうの注意点
出典:https://www.irasutoya.com/2013/06/blog-post_6788.html
ふきとふきのとうで気をつけなければならないのが、ふきの茎部分の地下茎に強い毒があるということです。
地下茎が持つ毒の成分はアルカロイド、または、ヒヨスチアミン、スコポラミンと呼ばれるもので、誤って食べてしまうと嘔吐や痙攣、昏睡状態に陥ります。
ですので、ふきやふきのとうを収穫する際や、収穫されたものを調理する際などの場合には地下茎に注意し、絶対に口に入れないようにしてください!
ふきの旬の時期・季節はいつ?
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/471587?title=山蕗
ふきの旬は天然物では3~5月頃の春、私たちが良く食べるビニールハウスなどで栽培されたハウス物の場合では10月~5月と、それぞれで旬となる時期が異なります。
出典:https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/fuki.htm
ハウス栽培の物の場合、太陽の光や水分、温度を調整できるため、しっかりとしたふきを安定的に生産することができるため、比較的長い期間、市場に出回りるので私たちに馴染み深い食材です。
一方、天然物の場合は、虫による被害がなければ、春から初夏にかけて自然の力で美味しいふきができあがります。
ふきの名産地・主な品種は?
出典:https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/fuki.htm
ふきの生産量が高いのは、愛知県・群馬県、次いで大阪府となっていて、意外と都心部で生産・収穫されていることがよくわかります。
特に、生産量1位の愛知県は夏は暑く・冬は寒い盆地として有名な地域で、その地名が入っているふきの品種「愛知早生(あいちわせ)」は、市場に出回っている物の約60%を占めていると言われているほど有名な品種です。
ちなみに、他のふきの品種をご紹介すると、まず、地ぶき・青ぶき・河内ぶき・京ぶきなど様々な別名を持ち、佃煮のきゃらぶき(山ぶきの佃煮)の原料として知られ、京都や奈良を中心に栽培されてい水ふきがありますが、その生産量があまり多くはありません。
他には、その名前の通り秋田県の名物のひとつで、大きいものになると茎の部分の長さが2m・葉の直径が1m以上にもなる秋田ふきなどがあります。
ふきのとうの旬の時期・季節はいつ?
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/869833?title=ふきのとう01
では、天然物のふきのとうの旬は雪国などで雪が溶け出す季節である2~3月の初春、ハウス物の場合の旬は12~1月となっています。
出典:https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/fukinotou.htm
先ほどのふきは葉柄で、ふきのとうは蕾ですので、成長過程の違いから旬となる時期がずれているということがよくわかりますね。
では、次にふきのとうの旬の時期を関東・関西に分けてご紹介すると、関東では2月~3月、関西では1月~2月となります。
まず、関東についてですが、雪解けが始まる2月頃から旬を迎え、3月以降は味が落ちて食感がパサパサになってしまい、ふきのとうの持ち味である香りや苦みも無くなってしまうので、ふきのとうを採るならぜひ2月頃を目安にしてください。
次に、関西ですが、雪解けが1月頃であることが多いのでその時期から旬を迎え最盛期は3月、それ以降は育ち過ぎてしまうので、ピークは過ぎたんだと思うようにしましょう。
なお、気温が低い北海道や山間部での旬は3月~5月と長いのが特徴です。
ふきの美味しい食べ方・レシピ
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1648417?title=ふきの佃煮
では、そんなふきの美味しい食べ方やレシピはというと・・・
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というようなものがあります。
では、順にご紹介します。
ふきの炒め煮
出典:https://www.sirogohan.com/recipe/hukini/
簡単にできるふきの炒め煮は、ごま油とだし醤油の香りが食欲を増してくれます。
そこに唐辛子(鷹の爪)が入ることでピリッとした辛味が加わるので、お酒のアテにぴったりの逸品です。
☆作り方
白ごはん:https://www.sirogohan.com/recipe/hukini/
ふきの佃煮
出典:https://cookpad.com/recipe/5768599
醤油と甘味が美味しさを倍増させるふきの佃煮は少し手間がかかりますが、ふきの柔らかさ・佃煮の甘辛さがとっても美味しい大人の料理です。
お酒のアテは当然として、ご飯のお供・お弁当にピッタリです。
今夜のおかずは、決まりですね。
☆作り方
クックパット:https://cookpad.com/recipe/5768599
ふきの豚肉巻き
出典:https://cookpad.com/recipe/5829867
豚肉の旨味が溶け込んだふきが名脇役として…いや、もうメインとして活躍するほど美味しいふきの豚肉巻きです。
豚肉から出る肉汁とふきがとてもマッチしていて、食べる手を止めることができない逸品ですので、今夜のメインとして洋風のふきの豚肉巻きはいかがでしょうか。
☆作り方
クックパット:https://cookpad.com/recipe/5829867
ふきのきんぴら
出典:https://cookpad.com/recipe/5613944
ごぼう…ではなく、ふきを使ったふきのきんぴらです。
甘辛く味付けされたふきに、ゴマの風味が食欲を高めてくれるごはんに合い過ぎるおかずとして、ふきレパートリーにぜひとも加えてほしい一品です。
☆作り方
クックパッド:https://cookpad.com/recipe/5613944
ふきおにぎり
出典:https://cookpad.com/recipe/5660267
ふきとご飯を一緒に食べたいな…そんな想いに応えてくれるのが、ふきおにぎりです。
ふきの香り・味を堪能できるうえ、塩昆布を入れることで食べやすさUP!
お弁当に入れて、会社や学校、ハイキングなどで大活躍してくれること間違いなし!
☆作り方
クックパッド:https://cookpad.com/recipe/5660267
ふきのとうの美味しい食べ方・レシピ
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/948017?title=ふきのとう3
では、次に香りが良く独特な苦みが美味しいふきのとうの美味しい食べ方・レシピにどんなものがあるのかというと・・・
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このようなものがあります。
では、順にご紹介します。
ふきのとうの天ぷら
出典:https://cookpad.com/recipe/5591924
ふきのとうの食べ方・レシピといえば、だれもが真っ先にその名前を挙げる定番で超人気のふきのとうの天ぷらです。
その味は言わずもがなかと思いますが、サクサクの衣に包まれたふきのとうを口に入れると一気に広がる爽やかな春の香り、そして、訪れるほんのりとした苦み…至高の逸品です。
食べたことがない人は、いますぐ食べることをおすすめします!
☆作り方
クックパッド:https://cookpad.com/recipe/5591924
ふきのとう味噌
出典:https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1460008286/
ふきのとうの香りと味噌の香りのコラボレーションが魅力のふきのとう味噌です。
味噌のまろやかさと、ふきのとうの歯ごたえがたまりません。
お漬物のトッピングやご飯、お酒のあてにピッタリのおすすめレシピです。
☆作り方
楽天レシピ:https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1460008286/
ふきのとうフリッター
出典:https://bit.ly/2rwEISy
ふきのとうフリッカーは、衣のカリカリ感とふきのとうのシャキシャキ感がダブルで楽しめるます。
ふきのとうは天ぷらなど揚げ物としてもよく調理されていますが、いつもの天ぷらではなく、少し変わった洋風のナゲットのようなフリッターはいかがでしょうか。
☆作り方
楽天レシピ:https://bit.ly/2rwEISy
ふきのとう炒め
出典:https://bit.ly/2Zmwn02
ふきのとうは炒めても美味しいです。
バターやオリーブオイルなど香りの良い油を使うとより一層美味しく召し上がれますよ。
炒めた香り抜群の美味しいふきのとうはいかがですか。
☆作り方
楽天レシピ:https://bit.ly/2Zmwn02
ふきのとうの甘苦たっぷり白ごま和え
出典:https://bit.ly/37bDLOq
三温糖の甘さと、ほんのり苦いふきのとうのコラボが美味しいふきのとう甘苦たっぷり白ごま和えです。
ヘルシーで見た目も色鮮やかですので、老若男女問わず様々な方にオススメです。
☆作り方
楽天レシピ:https://bit.ly/37bDLOq
ふきの下処理の方法
ふきの下処理に関しては別記事でもご紹介しています☆↓↓↓
■ふきのとうの下処理・下ごしらえの方法!美味しい食べ方やレシピ、保存方法や賞味期限
ふきの保存方法
ふきの保存方法に関しては別記事でもご紹介しています☆↓↓↓
■ふきの保存方法と賞味期限は?下ごしらえ・下処理の方法、腐るとどうなる、旬の時期も
ふきとふきのとうの美味しい通販のおすすめ☆
定番中の定番、ふき味噌に生わさびを練り込み、ピリッとした味わいが美味しいふき味噌は、ご飯やお酒のアテまで幅広く使えますね。
辛いもの好きな方も、初めてな方も、是非お試ししてみてはいかがでしょうか!
こちらのふきのとう(500g)は、ふき味噌作りや、ふきのとうを使った料理などにおすすめです。
天然物のふきのとうですので、香りも良く苦みがクセになるリピート間違い無しです。
ぜひ食べてみてください!
収穫時期も味付けもこだわった土井志ば漬本舗の京のぶぶ昆布漬けふきのとうです。
気になる作り方は原材料以外すべて企業秘密!味に自信あり逸品。
箸が止まらない美味しいふきのとうの漬物を一度ご賞味あれ!
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ふきとふきのとうは同じ植物で、それぞれ葉と茎の接続部・蕾といった違いがあります。
春の訪れを感じさせてくれるふきとふきのとうを味わいましょう。
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