里芋をむくときに手がかゆくなるのはどうして?
かゆくなった時はどうすれば早く治るの?
里芋ってすごく美味しいですけど、剥くときに苦労しますよね。
かゆみ対策・かゆみを止める方法を知って、里芋の美味しさを存分に堪能していきましょう!
この記事でわかること
- 里芋で手がかゆくなる原因
- 里芋で手がかゆくなった時の対処法・かゆみの止め方
- かゆくならずに里芋を剥く裏技
もくじ
里芋で手がかゆくなる原因
まずは、どうして里芋をむくと手がかゆくなるのか、その原因について解説していきます。
原因はシュウ酸カルシウム
里芋をむいた時の手のかゆみの原因は、シュウ酸カルシウムという物質にあります。
里芋で手がかゆくなるのは皆さん必ず、「ぬめり」に手がふれたタイミングです。
このぬめりの中に、シュウ酸カルシウムが含まれているのです。
食べたり触れたりするとかゆくなる食べ物はほかにも長芋などが挙げられますが、すべて同様にシュウ酸カルシウムが原因です。
長芋を擦ってとろろにして食べると、口の周りが痒い時ありませんか?
— 健康マスター トシユキ (@toshiyuki_kenko) March 18, 2022
犯人はこれ。
長芋にはシュウ酸カルシウムが沢山あって、針のような形をしてます。
これが刺さってチクチクかゆいのです。 pic.twitter.com/MCGuXyrJkC
これがシュウ酸カルシウム!
細かいトゲが刺さる感覚が、かゆみになって現れるんだね。
シュウ酸カルシウムの長さは大体、0.1mm位なので、肉眼で見る事はできません。
シュウ酸カルシウムは針状の結晶になっていますが非常に脆く、剥いだり擦ったりするだけでバラバラに壊れてしまいます。
その壊れた結晶が無数に刺さり、かゆみや痛み、浮腫の原因になるのです。
里芋のシュウ酸カルシウムは、皮の下2~3mm位の場所に多く含まれているため、皮をむいている時に手がかゆくなります。
里芋でかゆくなった!手のかゆみを治す方法・対処法
里芋をむいている時のかゆみの対処は、意外と簡単です。
うっかり里芋で手がかゆくなってしまったら、以下の方法を試してみて下さい。
対処法①水で洗い流す
里芋をむいていて手にかゆみやチクチクとした痛みを感じたら、まずは水で洗い流すか浸けて下さい。
そうする事により、皮や身に含まれる滑りと同時にシュウ酸カルシウムを落とし、かゆみを鎮める事ができます。
水はただの冷水でも氷水でもお湯でも構いませんので、とにかく洗い流しましょう!
対処法②塩で手を洗う
里芋に触れてかゆいと感じたら、塩で手を洗ってみて下さい。
食塩でも良いですが、粗めの塩を使うと、ゴシゴシしなくても綺麗に洗い流す事ができるのでおすすめです。
まんべんなくマッサージするように塩で手を洗うと、少しずつかゆみがひいてきます。
塩はサラサラしていて、水分が少ない結晶なので、かゆみの原因であるシュウ酸カルシウムの結晶が絡みやすくなっています。
塩に絡まったシュウ酸カルシウムを一緒に洗い流す事により、かゆみを抑える事ができます
対処法③お酢やレモン汁を使う
お酢やレモン汁などの酸を含む液体で手を洗うのも、里芋によるかゆみ対策としておすすめです。
シュウ酸カルシウムには酸に分解されやすいと言う特徴があるので、酸を含む液体で手を洗うとかゆみが早く解消されますよ。
お酢が最も手軽だと思いますが、独特な匂いがあるので苦手な方はレモン汁を使ってくださいね。
対処法④洗剤で洗う
少々肌に負担はかかりますが、食器用洗剤などでぬめりを洗い流すのも、早くかゆみを抑えるのには効果を発揮します。
キッチンで作業をしているときにすぐに用意できるものですから、水で流した後にそのまま洗剤をつけてよく洗ってみましょう。
対処法⑤レモンバームの葉を使う
レモンバームの葉から出る汁もかゆみ対策に効果を発揮します。
レモンバームとは、メリッサとも言われている、ハーブの1つです。
家庭菜園などで育てている方も多いハーブですので、もし自宅にある場合、レモンバームの葉を揉んで出てきた汁をかゆみを感じた部分に付けて下さい。
対処法⑥重曹を付ける
重曹、又は重曹水を付けるとかゆみが和らいできます。
もし重曹水を作る場合、目安としては1リットルのぬるま湯に重曹を大さじ4入れて下さい。
対処法番外編!かゆくても掻かないのが一番
かゆくて仕方ないという気持ちは解りますが、里芋のかゆみはかけばかくほど広範囲に広がり、しかもひどくなる傾向があります。
シュウ酸カルシウムの砕けた破片は、擦ることでどんどん手に刷り込まれていってしまうからです。
少しでもかゆいと感じたらすぐに洗い流すのが、かゆみを早く抑えるための最善策なのです。
手に傷がある時とかは、そこにぬめりがつかないようにしないと後から本当に地獄…!
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かゆくならない里芋の皮むきの方法
かゆくなっても対処は簡単ですが、どうせならかゆくならない方が良いですよね!
そこで、かゆくならない里芋の皮むきの方法を紹介していきます。
方法①洗って乾燥させる
里芋の泥汚れなどを洗い流してから、日当たりの良いところで数時間(2~3時間くらい)乾燥させてから、皮をむきます。
乾燥させる事で、里芋の表面も乾いて、かゆみを感じにくくなります。
シュウ酸カルシウムはぬめりに含まれるものなので、ぬめりをなくす=かゆみの元をなくすと言うこととになります!
方法②手袋を使う
市販の軍手やビニール手袋、ゴム手袋を使って里芋の皮を剥きましょう。
滑りに直接触れなければかゆくなる事はないので、1番確実な方法ですね。
ゴム袋だけで皮を剥ける商品もあるので、こちらを試してみるのもおすすめです。
方法③酸性水に浸けてむく
水に酢、レモン汁、クエン酸などを入れた酸性の水に、里芋を入れて皮をむいて下さい。
もちろん、手に付けてむくのも同じ効果があります!
先ほども紹介した通り、酸にはシュウ酸カルシウムを分解する効果があります。
目安ですが、クエン酸小さじ1に対して水1リットル。
酢の場合は3~5倍に水で希釈して使用してくださいね。
方法④塩で揉み込む
里芋の皮をむいてから塩を振り、手早く塩を揉み込んで下さい。
そして、流水で里芋を擦り合わせて滑りと一緒に塩を洗い流して下さい。
こちらも先述した通り、塩の結晶がシュウ酸カルシウムの結晶を絡め取ってくれるためかゆみの予防になります。
塩の量の目安は、里芋200g(2個か3個位)につき大さじ1です。
方法⑤加熱してからむく
加熱すると、里芋の皮は簡単に剥くことができます。
長くぬめりに触れる必要もないので、かゆみ対策になりますよ。
鍋を使った方法
里芋が浸かるくらい水を入れて、強火にかけて沸騰してから火を弱め、2~3分茹でます。
電子レンジを使った方法
耐熱容器に里芋が被るくらい水を入れて、加熱します。7分を目安に加熱して下さい。
加熱時間は目安なので、料理と方法により変えて下さい。
加熱後、冷たい水などで急冷し、その水の中で皮をむきます。
両端を落として、皮と身の間に爪楊枝などをさして隙間を作るとすぐにむけます。
方法⑥冷凍してからむく
冷凍庫で凍らせた里芋に、水をかけて下さい。
溶けたら皮をグッと押してむきます。
冷凍する事でシュウ酸カルシウムの刺激が伝わりにくく、時間をかけずに剥くことができるのでかゆくなりにくいです。
ぬめり取りは里芋を美味しくする
手の痒みの原因になる里芋のぬめりですが、実はこれを綺麗に取り除くことが里芋を使った料理をおいしくする秘訣でもあります。
- 浸透性が高まる
- 火が通りやすくなる
- 調味料が染みやすくなる
- 渋みやえぐみが取れる
里芋本来の美味しさを味わうには、ぬめりをしっかり取り除く工程が必要なのです。
手のかゆみ対策をしっかり行い、ぬめりとって里芋のおいしさをきちんと味わえるようにしましょう。
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美味しい里芋の人気商品を紹介
最後に、美味しいと人気の里芋の通販商品を紹介していきます。
かゆみ対策をきちんととった上であれば、そこまで苦労なく下ごしらえができるはず。
ぜひ、美味しい里芋を購入していろんなお料理を楽しみましょう。
愛媛のもっちり里芋 約3キロ
文字通りもっちりとした食感が魅力の愛媛の里芋です。
掘り立てを産地直送ということで、非常に新鮮で質の高い里芋を楽しむことができます!
訳あり里芋 山形産 約5キロ
訳ありということで格安で購入できる里芋5キロです。
訳ありとは言っても、里芋自体の味は変わりません。
少し形が歪だったり、サイズがバラバラだったりするだけなのでこれは非常にお買い得です!
他の里芋では満足出来なくなります!ホクホク感、ねっとり感、柔らかさ。どれを取っても申し分ありません。
冷凍里芋 400グラム×5パック
どうしても皮を自分で剥くのが大変という方におすすめなのが、皮むき済みの冷凍里芋です。
すぐに調理できて時短になりますし、冷凍保存で長持ちするのも便利ですよ!
【まとめ】里芋のかゆみ対策は自宅にあるもので簡単にできる!
里芋のかゆみ対策は自宅にあるものでかなり簡単にできるので、今回紹介した内容はぜひ覚えておいてくださいね。
もしもの時にすぐにかゆみを解消することができます!
かゆくなるのが嫌で生の里芋を買ってこなかったというかたも、これを機にぜひ生里芋の調理に挑戦してみてくださいね。