春の訪れを告げる食材として知られているタラの芽には、とげ有りととげ無しがありますが、味の違いはあるんでしょうか?
また処理の仕方も気になりますね☆
もくじ
タラの芽のとげの処理の方法!
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/183402?title=たらのめ1
実は、タラの芽のとげは加熱すればそのまま食べることができますので、もし天ぷらなどにするのであれば処理する必要はありません。
ただし、葉の部分が開いて大きくなってしまったものに関しては、とげが硬くて食べづらい場合があるので、調理前に包丁の背の部分や「とげ抜き」でそぎ落としてしまいましょう。
ちなみに、スーパーなどで売られているタラの芽の多くは栽培物で女タラですので、とげが無いことが多くとても食べやすいので、「最初から最後までスムーズに食べたい」という人は、こちらを選ぶようにしましょう。
タラの芽にはとげ有りと無しの味は?
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/907688?title=タラの芽
タラの芽には「とげがあるもの」と「無いもの」があり、その味も異なります。
とげがあるタラの芽は、タラの芽が本来持っている苦みがしっかりとあります。
それに対し、とげがないタラの芽は、苦みがかなり抑えられていて、苦みが苦手な方でも食べやすくなっています。
その違いは両方を実食した人からすると歴然であり、とげ無しのものに関しては「これって本当にタラの芽なの!?」と思ってしまうほどなんだとか。
ですので、「タラの芽は好きなんだけど、あの苦みがちょっとな・・・」という方は、ぜひとげ無しのものを食べることをオススメします。
また、とげのある・なしで天然物と栽培物という違いもあります。
栽培物のタラの芽の多くは女タラが使われていて、その女タラはとげがないのが特徴です。
他方、天然物のタラは男タラで、とげがあります。
ですので、味の違いもありますが、とげの有無で天然物か栽培物かもわかるということですね。
はかまの処理の仕方は?
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2234346?title=たらの芽
そもそも「はかま」とは、タラの芽の下の方にある赤く色付いた部分のことで、食べることができないので取り除く必要があり、包丁で根元の外側を切るだけで簡単に取ることができます。
しかも、このはかまの中には、てんとう虫によく似た外見で黒光りしている虫が入り込んでしまっていることが多いので、忘れずにはかまを処理するようにしましょう。
ですので、先に取ってしまうと水洗いをする時に楽ですので、安全に食べるためにも必ず最初に取るようにして下さい。
タラの芽の下処理の方法
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2234385?title=たらの芽2
タラの芽の下処理の方法および手順はというと・・・
|
となります。
順に解説すると・・・
はかまを取り除き、全体を丁寧に水洗いする
スーパーなどで購入したものは、はかまが取られていないため、はかまを取り除く工程が必須になります。
というのも既述したように、はかまは食べることができない上に、てんとう虫によく似た虫がはかまの中に入ってしまっているいることが多いんです。
…想像するとちょっとグロテスクですよね。
取り除く方法は、包丁で根元の外側を切るだけでOKととても簡単ですので、繰り返しになりますが、美味しく安全に食べるためにも必ず行うようにして下さい。
根元に切り込みを入れる
出典:https://www.sirogohan.com/recipe/taranome/
次に、タラの芽の根元の太い部分に一文字、もしくは、十字に切り込みを入れます。
この工程を行うことで、加熱した際に「伸びた芽の部分よりも火が通りづらい」と言われているタラの芽の根元部分にも火がしっかりと通り、芽の部分と同じくらいに調理しやすくなるんですよ。
これもまた切り込みを入れるだけという単純作業ですので、完成してからより美味しく食べるためにも、ぜひ行って下さいね。
次の動画でタラの芽の下処理の方法を詳しく解説されていますので、ぜひ参考にして下さい。
出典:https://youtu.be/qLtyA0-dxWk
実際の動作として、見ることができるので、わかりやすくて良いですね。
美味しい食べ方・レシピは?
タラの芽の美味しい食べ方やレシピには、どういったものがあるのかというと・・・
|
などが挙げられます。
順に解説すると・・・
タラの芽とイカのオリーブオイル炒め
出典:https://cookpad.com/recipe/5634801
少し洋風テイストなタラの芽とイカのオリーブオイル炒めは、パンやスパゲッティとも相性が良いほか、新鮮なイカの風味や歯応えを存分に味わえるという様々な意味で「おいしい」メニューです。
その材料と作り方を解説すると・・・
☆材料
|
☆作り方
|
となります。
上手く作るポイントとしては、タラの芽は茹で過ぎないことです。
タラの芽を茹で過ぎてしまうとせっかくの風味が無くなってしまうので、あくまでも「軽く」下茹でするようにしましょう。
また、イカもあまり火を通し過ぎると硬くなってしまうことから、色が変わったら直ぐに火を消し、手早く盛り付けることです。
美味しく食べるためにはどちらも大切なことですので、手際よく行いましょう。
タラの芽のガーリックバターソテー
出典:https://cookpad.com/recipe/4450694
このタラの芽のガーリックバターソテーの最大のメリットは、何と言ってもその名前通り、ただ単にタラの芽をガーリックバターで炒めるだけで簡単にできてしまうということです。
その材料と作り方を解説すると・・・
☆材料(2人分)
|
☆作り方
|
となります。
いかがですか?
材料も作り方も「嘘だろ?」というぐらいに簡単ですよね。
しかも材料に至っては、思わず高田純次さんを彷彿とさせるほどに適当(?)ですし。
なお、このメニューは定番の天ぷらなどに飽きた時、また育ち過ぎたタラの芽が大量にあるという時にはもってこいですので、ぜひ作って食べてみて下さい。
きっと「シンプル・イズ・ベスト」という言葉を再認識すること間違い無しですよ。
タラの芽の酢みそ和え
出典:https://cookpad.com/recipe/252179
ガーリックバターソテーと同じく、タラの芽の酢みそ和えも定番のレパートリーに飽きた時のアレンジ法としてピッタリの料理で、タラの芽の旬である「春」を存分に感じられるメニューです。
その材料と作り方を解説すると・・・
☆材料
|
☆作り方
|
となります。
上手く作るポイントとしては、ご紹介したイカのオリーブオイル炒めと同じく、タラの芽を茹で過ぎないことです。
タラの芽を茹で過ぎると風味が失われてしまうので、「美味しい状態のものを食べたい」と思うのであれば茹でる時間に十分に気を付けるようにしましょう。
タラの芽のバター炒め
出典:https://cookpad.com/recipe/5051462
このタラの芽のバター炒めのメリットは、「タラの芽独特の苦みや味が苦手」という人でも美味しく食べることができるという点です。
また作り方も簡単なので、「あまり時間が無い」という時でも焦らずに作れるのも嬉しいですね。
その材料と作り方を解説すると・・・
☆材料
|
☆作り方
|
となります。
なお、この料理の面白いところは、バターまたはマーガリンを使うのであれば、ごま油は不要で、逆にごま油を使うのであればバターやマーガリンが不要になるということです。
つまり、どちらを使っても作ることができるので、その時の自身の気分によって味付けを変えられるという訳ですね。
さらに、作り方も簡単というおまけ付き(?)ですので、ぜひ自分好みの味付けで手軽に作ってみて下さい。
タラの芽の旬はいつ?
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1601422?title=タラの芽
タラの芽の旬は天然物か栽培物かによって変わり、天然物であれば3月~4月初旬にかけて(山間部であれば6月頃まで)、栽培物なら2月~3月になると「旬の物」としてスーパーなどに並びだします。
なお、これは余談ですが、天然物を採るという場合はあまり遅い時期に行ってしまうともう育ち過ぎていたり、他の人に採られてしまっていたりということもあるので、「嘘だろ?せっかく楽しみにしてきたのに何なんだよ~!」と後悔しないためにも、上記の時期に突入したらなるべく早めに取りに行くと良いでしょう。
おいしいタラの芽の選び方
出典:https://pixabay.com/ja/illustrations/思考-質問-思う-男-マーク-4695538/
美味しいタラの芽の選び方としては、葉の開き具合と、天然物か栽培物かを見極めることが大切です。
葉の開き具合に関して言うと、そもそもタラの芽は「伸び過ぎてしまうと苦みやエグみが強くなる」という特徴があるので、その開き具合の目安は「芽のつぼみ状の所が開き、芽が3~5cmほど伸びたもの」です。
ただ、これはあくまでも目安で、人それぞれ味の好みがあるので、食べ慣れた人であればもう少し大きさが増し、葉が開いてきたものを「美味しい」と感じることもあります。
その場合は、大きく葉が開いたタラの芽を選ぶようにしてください。
続いて、天然物と栽培物の見分け方についてですが、実は普段スーパーなどでよく見かけるタラの芽は栽培物であり、味の特徴としては「天然物と比べて苦みやクセが少ないものの、同時に風味も弱い」ということが挙げられます。
これに対して、天然物は、一般的にとげが多いことで知られている「男タラ」(栽培物は女タラ)であり、風味が強いので、タラの芽本来の香りを楽しみたいという人には、天然物がオススメですよ。
ですので、好みにもよりますが、苦みの少ない美味しいタラは、芽が3~5cmほど伸びたもので、とげのないものとなります。
逆に、苦いものが好みの場合には大きく葉が開いたとげのある物となります。
タラの芽の保存の方法は?
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/903099?title=タラの芽
タラの芽という食材はそもそもあまり保存には向いておらず、できれば採った、あるいは、購入したその日に食べるのが望ましいです。
ですが、「どうしても」という場合には、常温・冷蔵・冷凍という3パターンの方法があります。
順に解説すると・・・
常温
1~2日程度であれば、常温での保存が可能です。
その方法は、直射日光が当たらず風通しの良い場所に保存するというとてもシンプルなものです。
ですが、既述したようにタラの芽はあまり保存には向いていない(日持ちしない)ことから、時間が経過すると苦みが増す上に本来の風味も損なわれてしまうので、この方法で保存するのは本当に「どうしても」という時だけにした方が良いでしょう。
冷蔵
冷蔵保存は常温に比べると、日持ちする日数は2~3日と少し延びます。
方法としては、新聞紙に包んだ後に穴を数か所開けたビニール袋に入れ、野菜室で保存するというものです。
ですが、この場合でもやはり傷みやすいことに変わりはありませんので、できるだけ早めに食べることが鉄則です。
なお、この保存方法を実践する際は、その前にはかまの部分をしっかりと取り、虫取りをすることを忘れないようにしましょう。
冷凍
冷凍保存は最も日持ちする方法で、約1カ月は持つと言われています。
さらに、いざ調理する際には半解凍するだけで和え物や塩漬けに使えるなど、とても便利な保存方法です。
方法としては、沸騰したお湯で固めに1分ほど茹でて水に漬け、しっかりと水気を切った後にジップロックなどの密閉した袋に入れて空気を抜いて保存するという比較的簡単なものです。
ですので、「タラの芽がいっぱいあるのは良いけど、今すぐに食べる予定は無いな」という時にはうってつけの方法ですよ。
タラの芽の美味しい通販のおすすめ☆
宮崎県・霧島で採れた無農薬のタラの芽と茎をお茶にした「タラの葉茶 無農薬100g×10袋」です。
アク抜き済みですので、苦みも無く飲みやすいのが嬉しいですね。
無農薬の味を存分に堪能して下さい。
「朝採れ・産地直送」をウリにしている奥会津旬彩館の「タラの芽300g」です。
根元が太く、かつ味が濃いと言われる一番芽だけを収穫しているので、味は超が付くほどの一級品。
一度食べればリピート間違い無し。
タラの芽が採れる「トゲナシタラの苗木」です。
新芽の部分は木の芽和えや田楽、花や若い果実は佃煮、干した果実は香辛料や胃腸剤など様々なアレンジで食べれるのがGOOD。
自身で育てるぶん、味は格別ですよ!
まとめ+関連記事
とげがある物にはタラの芽本来の苦みがあり、無い物はそれが抑えられているというタラの芽の味。
ご自身の好みに合わせて選ぶようにしましょう。
関連記事も良かったらご覧ください↓↓↓^^