鮮やかなオレンジ色の実が食欲をそそる柿☆そんな柿ですが、硬かったり柔らかく熟れ過ぎたりと、渋かったりと食べごろを見つけるのが難しいです。
そのため今回は、柿の食べごろはいつ?選び方や渋柿の脱渋方法、保存方法・期間もご紹介します^^
柿の食べごろはいつ?美味しい柿の見分け方は?
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柿の食べごろはいつ??
カビが生えて腐っていたり傷んでいたりなどしてなければ、柿に明確な食べごろはありません!
柿の食べごろは好みによって決まります☆
ジャムみたいに柔らかい方が良い、シャキシャキと少し硬めの方が良い、甘い方が良い、少し渋い方が良いなど、どんな柿を美味しいと思うかはそれぞれの好みによって違います。
柿の美味しい時期は?
ハウス栽培の柿だと8月中旬頃に出回り始めますが、殆どは10月~11月の秋真っ盛りの時期に市場に多く出回ります☆
因みに、青果店などで販売されている多くのは甘柿の「富有柿」という品種です。
柔らかくても食べられる?
カビや異臭など柿として明らかにおかしい状態になっていなければ、柔らかくなっていても食べられます。
柿は収穫後も、バナナやキウイフルーツのように熟し続けます。いわゆる、追熟ですね。
追熟が進むと、本当に腐る一歩手前の完熟という状態になります。ジャムみたいに、ドロドロした状態だと思います。
因みに、完熟したかどうかの目安は柿の表面に注目して下さい。表面に白い粉のような物が吹いていたら、完熟している可能性が高いです。ブルームという自然現象で、水分の蒸発や病害虫から柿を守ってくれます。
しかし、完熟後も柿は熟し続けます。完熟より追熟が進むと過熟となってしまい、柿自身の栄養分や水分を使い切って今度は腐る一方なので、そうなるともう食べられません。
美味しい柿の見分け方!
ヘタを見る
果実との間に隙間がない、ヘタが鮮やかな緑色で葉が4枚揃っているかを見ます。
ヘタと果実に隙間があると、虫が入ったり変色したりと鮮度が低下している可能性があります。
果実を見る
果実を見て、凹凸が殆どなく形が整っているのを選びます。
また、表面の色艶も見て下さい。品種や状態によっても変わってきますが、鮮度の目安にはなるので少しでも色鮮やかで艶のある柿を選んで下さい。
手で持つ
持った時に、ずっしりと重い柿を選びます。重みがあるのは水分が多いので、瑞々しく美味しい可能性が高いです☆
また、皮が程好く硬い柿を選んで下さい!
渋柿の脱渋方法を解説!
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焼酎などアルコールを用いる
柿のヘタの部分を30%~40%のアルコールに漬けて、ビニールの中に入れて1週間程度密封します。
焼酎を使えば大丈夫です。
ドライアイスを用いる
柿の温度を20℃~25℃に保ち、90%濃度の炭酸ガスが充満する中で24時間密封します。
難しく感じますが、ドライアイスを使って炭酸ガスを発生させれば、けっこう手軽にできます。
温泉処理
約40℃の温湯に半日~1日浸けます。
古くから伝わる方法で、鹿児島県紫尾温泉などでは、温泉に一晩浸けた柿を「あおし柿」と呼ぶそうです。
熟すまで待つ
柿は熟すまでの期間が短く、常温で風通しの良い場所に保存すると、3日もあれば完熟します!
エチレンガスを微量に放出するリンゴと一緒に保存すると、追熟しやすいという話もあるので是非お試し下さい☆
皮をむいて干し柿にする
柿の皮をむいて、風通しの良い場所に柿を吊るして干します。
期間は3週間程度です。干す時、雨に当たるとカビが生えるので注意して下さい。
干し柿ならこちらの商品もおすすめ☆
砂糖などの添加物をしようせず、自然な甘さで作った干し柿。通常の干し柿よりも大きく、満足感も高いです。
渋みの正体はカキタンニン
柿の渋みの正体は渋み成分のタンニンの一種である、カキタンニンという物質です☆
タンニンは水に溶けて渋みを伝えますが、アセトアルデヒドと結合させる事で水に溶けなくなり、渋みを抑えられます。
アルコール処理ではエタノールと結合して、ドライアイスでは酸素不足となり、干し柿は皮をむいて表面に薄い膜を作って窒息に近い状態にして、アセトアルデヒドを生成して結合して、渋みを抑えます。
脱渋の手間を省きたい人はこちらの商品がおすすめです!
焼酎35度と同じ効果を持つ渋柿専用の渋抜き剤。1つ1つを渋抜きする手間がないので、手軽にできます。
上手な柿の保存方法は?
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固めの食感を残したい!
冷蔵庫での保存がオススメです!
柿を冷蔵庫で保存する際は、以下のような手順で行います。
- ビニール袋に濡らして折り畳んだキッチンペーパーを入れる
- 柿をヘタを下にして袋に入れて冷蔵庫か野菜室に入れる
(キッチンペーパーを土台にする感じで)
キッチンペーパーはそのままにすると、水分が抜けて乾いてくるので、定期的に湿らして下さい。
3日〜4日くらいのペースで大丈夫です。
柿はヘタで呼吸して水分を使うので、ビニール袋に入れて濡れたキッチンペーパーを当てると、乾燥予防や追熟を遅らせる事ができ、シャキシャキした食感を保てます。
この方法で冷蔵すると最低でも10日、最大で3週間は保存が効きます。
完熟で柔らかい柿を食べたい時
食感を残す時とは逆に、常温保存がオススメです!
冷暗所に保存しておくと、追熟して柔らかくて甘めの柿が食べられます。保存の際は、乾燥しないように新聞紙で1つ1つ包んで下さい☆
柿は完熟までの期間が短いので、常温で保存する場合は、2日〜3日中に食べ切って下さい。
柿を丸ごと冷凍保存する
皮もヘタも取らず文字通りそのままフリーザーバックに入れて、冷凍します。
すごい楽ですよね!
他にも、1度軽く凍らせて皮を湯剥きして皮とヘタを取って冷凍する方法があります。
食べるサイズに切って冷凍保存する
好みの大きさに切って、種や皮を取り除いてから丸ごとの時と同じ要領で冷凍すれば、すぐ食べられますし、料理などで使えるので便利です(煮物料理に加えると、コクが出ます)。
柿はどんな切り方でも大丈夫ですが、ヘタの周辺を大きめに切り取り、そのまま縦に切ると甘さが偏らずに切り分ける事ができます。
ピューレ状にして冷凍保存する
皮や種を取り除き、ミキサーやフードプロセッサーで砕いてピューレ状にして、フリーザーバックに入れて冷凍します。
なるべく平坦にして板状にすると、冷凍庫の中でかさばらなくなります。
冷凍する時の注意
冷凍は柔らかめの柿
シャキッとした食感が残っているような硬めの柿を冷凍すると、果肉のシャキッと感だけが抜けて、中途半端な食感になって少し食べにくくなります。
冷凍するなら、追熟が進んだ柔らかめの柿がオススメです☆
切った柿は重ならないように冷凍する
フリーザーバックに入れた時に柿の切り実同士が重なってしまうと、取り出しにくい上に冷気が通らず、冷凍までに時間がかかってしまい、鮮度が低下して保存期間が短くなります。
解凍時は半解凍
冷凍する柿は基本的には柔らかいので、しっかり解凍するとドロドロになって、美味しさが落ちてしまいます。
自然解凍で半解凍にすると、シャーベットアイスのような感覚で美味しく食べられます♪
切った場合はそのまま食べれば大丈夫ですが、丸ごと冷凍して場合はヘタの辺りに包丁を入れて開いて、スプーンなどで掬って食べます☆
保存期限
柿を冷凍すると、最低でも1か月、環境が整っていれば2ヶ月は保存が可能になります。
冷凍すれば、下のように大量にあっても食べたい時に食べられますね!
訳ありだからこその値段と量です。種なしの柿なので、皮をむいて豪快にかじりついちゃって下さい。
まとめ+関連記事
好みの硬さにより、保存方法が異なる事を少しでも解っていただければ幸いです。好みの柔らかさや硬さに合った保存をして、柿のおいしさを存分に堪能して下さい☆
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