夏の魚の代表として知られるイサキですが、実は大きさによって名前が変わります。
どんな名前なのか気になりますよね?
そのため今回は、「イサキは出世魚?イサギ・ウリ坊・イノコ・ゴッソリの呼び名の違いや美味しい食べ方も」をご紹介します^^
イセキは出世魚なの?呼び名の違いや美味しい食べ方も教えてほしい!
イセキは出世魚なのか?成魚に成長するまでの呼び名の違い、美味しい食べ方も紹介しますね
もくじ
出世魚「イセキ」ってどんな魚?
イサキは成魚に成長するまでの幼魚の間はウリ坊と呼ばれます。イサキの幼魚は体側の上半分に、エラブタの後ろから尻尾まで3本の黄色い縦縞があります。
模様が猪の子供によく似ているので、幼魚はこの呼び方をします。また、幼魚の縦縞は、成長するにつれて薄れていきます。
その過程が猪の成長と似ている部分からも、イサキの幼魚がウリ坊と呼ばれるようになった理由でもあります。
「ウリ坊」が最も知れ渡っている名称ですが、産地によっては「ウリン坊」、「イノコ」と呼びます。
他の呼び名はこちら
- シャミセン
- ツンテン
- シャカンダ
- ヒデリコ
- ウズムシ
- シマイサギ
- スジイサキ
幼魚特有の特徴である、縞模様に関係する別名がほとんどですね。
もちろん、単純に小イサキと呼んだりもします。
また、ウリ坊は縞模様に関する呼び名以外にもゴッソリと呼ばれたりもします。秋になると、ウリ坊が大量に漁獲できる事から、そう呼ばれるようになったと言われています。
呼び名としての他にも「1度に大量に手に入って困る」という意味もあるそうです。
小さくても脂のノリが良いウリ坊は刺し身で食べるのがオススメです。
脂が乗っていても、あっさりしていて、旨みも豊かで上品な味わいなので、刺し身にしてもくどさがなくて、食べやすくなっています。
身を細かく叩いたなめろうにしたり、振り塩して柚子の果汁を絞って食べると、よりあっさりした味わいになります。
イサキの呼び名
ウリ坊が成長し、完全に縞模様が消えればイサキと呼ばれるようになりますが、成魚になった後も漁獲される時期によって、下のように少し違った名前で呼ばれます。
- ムギワライサキ
- ツユイサキ
ムギワライサキは麦藁と同じ時期に獲れるイサキ、ツユイサキは梅雨の時期に獲れるイサキを言います。
このように呼ばれるのは、旬の時期に獲れた味が最も良いイサキである証です!イサキの旬は、春の終わりから初夏(6月~7月辺り)と言われています。
麦藁の収穫も梅雨の時期も、イサキの旬と重なる事から、こう呼ばれます。
他にも多数の呼び名があります。
磯に棲む生態から「磯魚」や「魚岬」。幼魚の縞から、斑の目立つ小さい魚から「斑魚(斑を“いさ”、魚を“き”と昔は発音していたそうです)」、縞模様が5つに分かれる性質から「五裂」。
また、背鰭の形がニワトリなどのトサカのような見た目から、「鶏魚」とも表記します。
イサキは東京での呼び方ですが、他の地方では下のように違う名前で呼ばれています☆
- オクセイゴ(東北地方)
- クロブタ(神奈川県)
- コシタメ(静岡県)
- エサキ(北陸地方)
- イサギ(四国地方)
- イッサキ(九州地方)
- カジヤゴロシ(和歌山県)
(イサキの骨は硬く、それが和歌山県の鍛冶屋職人の喉に刺さって死んだ話から、こう呼ばれるそうです)
出世魚「イサキ」の食味
出世魚「イセキ」の食感や香りについて説明していきますね。
あっさりと上品な味わい
旬を迎えたイサキの身は、脂が乗っていますがクセやくどさはなく、上品であっさりした味。食べれば、口一杯に上質な脂の旨みが広がります。
特に、皮と身の間には、旨みや甘みが詰まっていて美味しいです。この味わいから、夏のイサキは高級魚の真鯛にも匹敵する美味しさだと言われています。
食感
高級魚の真鯛より柔らかいですが、身が締まっている上に張りもあるので、舌触りも良いです。
獲れたてのイサキはコリコリした食感ですが、1日~2日寝かすともっちりした食感になります。
香り
仄かに磯の香りがします。
浅場の魚だと、磯の臭みが強いイメージがありますが、旬を迎えた新鮮なイサキは、微かな磯の香りが魅力だったりします。
鮮度や旬で味が左右される
鮮度低下や旬を逃すなどで食べ頃を逃すと、脂が減って身がパサパサになって旨みも薄くなり、同じ魚かと疑ってしまう位に味が落ちてしまうので注意して下さい。
新鮮なイサキ
新鮮なイサキの特徴
- ずんぐりと丸みがある
- (痩せたイサキは脂が抜けていて、パサパサしている可能性が高いです)
- 全体的に張りや艶がある
- (艶がなく、腹の部分に張りがないイサキは、鮮度が落ちています)
- 身に弾力があって死後硬直していない
- (弾力がなかったり、死後硬直したイサキは時間が経っていて、鮮度が落ちている可能性があります)
- 身が薄いピンクで透明感がある
- エラブタが鮮紅色
魚の鮮度を判断する時、目の濁り具合で決めますが、イサキは新鮮でも目が濁っている場合があるので、目の濁り具合で鮮度の判別は難しいです。
イサキの食べ方
さて、イセキの食べ方はどんな方法があるのでしょう。簡単にできるものを挙げてみました。ぜひ試してみてくださいね。
塩焼き
塩を振って1時間置いたイサキを、じっくり焼き上げて食べます。焼き上げると、イサキの持ち味である、特有の風味や甘みが楽しめます。身は程好く繊維があり、身離れも良いです。
イサキを生や煮付けで食べる習慣がなかった関東では定番の食べ方ですね。
大きいサイズは切り身で、小さいサイズは尾頭付きで食べるのがおススメ!
刺身
塩焼きが定番ですが、新鮮ならやっぱり刺身での食べ方は外せません!皮霜造りや焼霜造りなど皮を活かすのも美味しいですが、旬のイサキは皮も取って純粋に身だけ楽しむのがおススメです。
程好く軟らかい身に均一に混ざった、脂の旨みや甘みが舌に絡んで後を引きます。
青魚にも真鯛のような高級な白身魚にもない味わいです。
煮付けとソテー
煮付けやソテーは皮はもちろん、調理後の出し汁や残り汁も楽しめるのでイサキの味を余さず楽しみたい方には是非試して欲しい食べ方です。
醤油や砂糖を使ったこってり味の甘辛煮、酒と塩のみのあっさり煮で和風の味を楽しむも良し。
塩コショウと白ワインで味付け、少ない脂でソテーしてすれば洋風の味も楽しめます。
白子
旬を迎えたイサキの白子は、フグの白子のような濃厚な味わいなので、どんな調理法でも美味しく食べられます。
ガスバーナーで軽く焦げ目を付けて半生のクリーミーさを味わうも良し。
蒸し焼きやホイル焼き、ソテーしてあっさりした味付けで食べるも良し。
イサキの身に匹敵する美味しさです。
皮
イサキの皮は硬いですが、旨みや甘みを含んだ脂が多く乗っていて、これもまた絶品です。
鱗を残したまま、素揚げにしての食べ方が多いです。
素揚げした皮だけで食べても良いですが、サラダなどに混ぜると硬い食感がアクセントになったり、いつものサラダと違う味わいが楽しめます。
イサキの美味しい通販のおすすめ☆
イセキの美味しい通販を紹介します。
気になる方はクリックしてみてくださいね。
イサキ干物(相模湾産) 5枚
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相模湾で獲れた新鮮なイサキの干物を5枚、用意しました。干して水分が抜けた事で、特有の旨みや甘みが凝縮され、イサキの身を最大限に味わえます。また、日持ちして長期保存も可能なので、食べたい時に食べられます。
愛媛 ( イサキ ) 300-500gサイズ 2-4匹 1kg
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愛媛県の宇和海で獲れたイサキを1㎏分、2~4匹用意しました!新鮮なのはもちろん、1匹が約300~500gと通常より大きめなのが魅力です。
必要に応じて下処理済みでの用意も可能なので、捌けなくても大丈夫です。
イサキ 500g 愛媛県 八幡浜産 もしくは 大分県産 下関 ( いさき 伊佐木 刺身 )(4?5人前)
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イサキ本来の旨みを存分に味わって下さい。
まとめ+関連記事
小イサキのウリ坊が成長してイサキになります。また、ウリ坊にもイサキにも地方名や異名が多くあります。
自分が住む地域の呼び名を調べるのも楽しいかもしれません。
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