お味噌汁の具材や酒蒸しなど様々な料理法があることで知られるはまぐりですが、旬の時期や季節は一体いつなのでしょうか。
また、美味しい食べ方も気になりますね。
そのため今回は、「はまぐりの旬の時期・季節はいつ?産地や種類ごとの違い、美味しい食べ方も」をご紹介します!^^
もくじ
はまぐりの旬の時期・季節はいつ?
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/610005?title=ハマグリ
はまぐりの旬は、産卵に向けてその身に栄養をたっぷりと蓄える春先…つまり、2月~4月と言われています。
一般的には、はまぐりの旬は2~4月とされるのですが、ここで1つポイントがあります。
それは、はまぐりの産地・生息域が幅広いということです。
はまぐりの産地および生息エリアを端的にいうと、北海道や熊本など日本国内はもちろんのこと、韓国・中国・台湾などがあります。
このようにはまぐりの産地・生息域が幅広いので、各産地により旬の時期が異なることになります。
ですので、例えば日本で食べられているはまぐりの多くは輸入されたものですので、一般的に旬と言われる2月~4月ではなく、はまぐりの出荷量が日本で一番多い時期の9月が旬だとする日本の地域もあるわけです。
とするならば、気になるのは、はまぐりが旬のものか見極める方法ではないでしょうか。
旬のはまぐりか見極める方法
旬のはまぐりかかどうかを見極める方法としては、表面が綺麗で艶がある・貝同士をぶつけるとカチカチという音がするなどがあります。
とは言っても、スーパーなどで売っているものに関してはぶつける訳にはいかないんですが、もし試せる機会があればぜひ試してみる価値は大いにありです。
そんな旬の美味しいはまぐりの美味しさを堪能できるのは、焼きはまぐりです。
ですが、焼いている時にはまぐりの旨味が凝縮された美味しい汁がパカッと開いた瞬間…ジュゥゥゥ…とこぼれた経験はありませんか。
そこで、旬のはまぐりの美味しい汁をこぼさない焼き方をご紹介したいと思います。
旬のはまぐりを汁をこぼさない焼き方
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/736733?title=焼きハマグリ
旬のはまぐりの旨味が凝縮されているのは何と言っても汁、その汁を逃さず・こぼさない焼き方の手順をご紹介すると・・・
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となります。
順に解説すると・・・
はまぐりと汁を別々にする
はまぐりを焼いていると次第にその口が開いてくるので、少し開いた時点ではまぐりの美味しい汁を小皿などに入れて取っておきます。
そうすることで、熱せられた貝殻が勢いよく開いた時の汁の飛び散りを防止することができます。
はまぐりが大好きな人からすれば、「旨味が詰まっている汁を一滴残らず味わいたい」と思っているのに飛び散ってしまうと、やはり「あ~あ、もったいない・・・」という悲しい気持ちになりますからね。
ですので、旨味たっぷりの汁をおもいっきり楽しむためにも、必ずこの方法で焼くようにして下さいね。
焼き終わりには汁を戻す
はまぐりが完全に開いたところで、もう一度、汁を貝に戻します。
これにより汁と貝の旨味をダブルで味わうことができます。
この工程でのポイントは「戻した汁を沸騰させるまで焼く」ということです。
そうすることで、貝を閉じる働きを担っている「貝柱」という部分が自然にスッと取れるようになります。
ですので、とても食べやすくなるのはもちろんのこと、貝柱まで全部食べれるので、まさに「ダブルでお得」と言えるでしょう。
産地別のハマグリの旬はいつ?
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/282868?title=はまぐり%E3%80%80ハマグリ
既述したように、はまぐりの旬は一般的に2月から4月と言われていますが、実はその産地によって異なります。
国内で有名な産地とそれぞれの旬の時期をご紹介すると・・・
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となります。
このようにはまぐりの旬は産地によって違うということ、そして、産地ごとの旬がいつなのかということを知っておけば、スーパーなどで売られているハマグリの産地を目にした時「あ、これは〇〇産のものだから、今が旬なんだな」と判るようになります。
このことから「何だこれ?せっかく買ったのにあんまり美味しくないな」というような「ハズレ」を引いてしまうことが無いので、ぜひ覚えて良品の選定に役立てて下さい。
はまぐりの主な産地は?
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2744225?title=市場のはまぐり
既述したように、国内におけるはまぐりの主な産地は千葉県九十九里町、三重県桑名市、茨城県鹿島灘、熊本県有明海の緑川河口域にある川口漁業協同組合の漁場の計4か所です。
なおそれぞれの産地の特徴を解説すると・・・
千葉県九十九里浜町
千葉県九十九里浜町は11月~翌年8月までと漁ができる時期が長く、中でも特に美味しくなるのは1月~3月です。
ですが、8月にもなると産卵期が過ぎているので、他の期間に比べると見劣りしてしまいます。
三重県桑名市
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/912816?title=三重県産%20%20伊勢神宮外宮奉納活はまぐり
かなり有名どころである三重県桑名市のはまぐりは、一時期乱獲の影響などがあったことで絶滅の危機に瀕していました。
ですが、一度に獲っても良い量を決める・大きさによっては捕獲せず海に戻すという対策を取ったことで、絶滅の危機を脱し再び有名産地としての呼び名を取り戻しました。
茨城県鹿島灘
茨城県鹿島灘のはまぐりは「鹿島灘はまぐり」として有名で、10㎝程度の大きなものが獲れる産地です。
旬の時期に獲れるはまぐりは、身が柔らかくて食べやすいんですよ。
熊本県の川口漁業協同組合
熊本県の川口漁業協同組合は、有明海や八代海にとても大きな干潟があり、餌となるプランクトンもたくさん生息していることから、はまぐりが大きく育つ環境が揃っているので、国内でも有数の貝類の産地として知られています。
こういったことを知っておけば「俺/私は〇〇産のものが好きだな」というように好みができるので、ぜひ産地をしっかりと把握してお気に入りの産地のものを見つけましょう。
はまぐりという名前の由来
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1853593?title=考える女の子
そもそも「はまぐり」という名前の由来は、浜辺に生息していることと、形が栗の実に似ていることから来ていると言われています。
他の説としては、浜にある礫(石)という意味で浜礫(はまぐり)となったというものもあるんですよ。
何かどちらの説も良い意味で「そのまんま」という感じがしますね。
ちなみに、市場などでははまぐり属に属する他の貝と区別して「本ハマ」と呼ばれたり、貝殻をひっくり返すと合わなくなることから物事が合わなくなることを指して「グリハマ」・「グレハマ」と呼んだりすることもあります。
「真面目だった人が非行に走る」という意味の「グレる」という言葉も、ここから来ているという説が有力です。
そう考えれば、はまぐりがただ単に食用としてだけではなく、僕達人間の言葉にまで影響を及ぼすほど親しまれているということが判りますよね。
ですが、もしここで皆さんが「いやいや、そんなの知らないよ」というような冷たい態度をとってしまうと、それこそはまぐりが「ああ?何なんだよ、おい!」という感じでグレてしまうかもしれないので、皆さんぜひお知り置きを。
はまぐりは縁起物でもある?
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/719566?title=和のイメージ−5
はまぐりは2枚の貝殻がピタッと重なることから、運命の人と出会い一生添い遂げるという「夫婦円満」を意味する縁起物とされています。
そのほか、「女の子の節句」と言われているひな祭りにおいて、良縁を招くと言われていることから、はまぐりのお吸い物はこういったお祝い事には「欠かせない食材」として有名です。
ちなみに、このことを発案したのは徳川8代目将軍の吉宗だと言われているんですが、そう考えればこれはお吸い物のみならず、はまぐりという食材がはるか昔から僕達/私達にとって馴染み深い食材なんだという何よりの証拠ですよね。
はまぐりの栄養は?
出典:https://pixabay.com/ja/photos/うどん-蜆洞カルクッス-はまぐり-3029166/
はまぐりに含まれている主な栄養素は、カルシウム・亜鉛・鉄分・マグネシウムといったミネラル分や、グリシン・アスパラギン酸・グルタミン酸などのアミノ酸、そして、はまぐりを含めた貝類に多く含まれていると言われる「ビタミンB12」です。
まず、ミネラル分に関しては、鉄分やカルシウムが貧血防止のほか、骨を強化し骨粗しょう症を防止、鉄や亜鉛がコレステロールを下げ動脈硬化や高血圧を予防したり、滋養強壮にも効果があると言われています。
そして、アミノ酸はというと、まずグリシンが筋肉を強化したり肌の調子を整え、アスパラギン酸が筋肉疲労した際に体内に溜まる乳酸の分解促進、グルタミン酸が疲労回復や弱った胃腸を強化してくれるという効果があるんですよ。
さらに、ビタミンB12に関しては、体内におけるDNAの合成や調整のほか、正常な細胞の動作を助けたり神経を正常に機能させたりするなどの役割を担っていますので、日常的に筋力トレーニングを行っている人やダイエットに励んでいる人にとって、はまぐりは絶対に摂取したい食材だと言えるでしょう。
はまぐりのおいしい食べ方は?
出典:https://www.sirogohan.com/recipe/hamaguri/
旬のはまぐりの美味しい食べ方の一例としては・・・
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などがあります。
順に解説すると・・・
ラーメン
はまぐりのラーメンは他のラーメンの出汁とは違い、和風のそれを存分に味わえるということから人気レシピのひとつです。
なお、作る際の注意点としては、調味料のひとつである「ウェイパー」(中華料理に使われる調味料のひとつ)の味が濃いため、しょうゆや塩コショウの量を調節すること、はまぐりを煮過ぎると味がスカスカになってしまうので火を通し過ぎないようにすることなどがあります。
これらをクリアすれば言わずもがな、とても美味しいラーメンが食べれるので、ぜひはまぐりの様々なエキスが染み出た極上の一品を堪能して下さい。
潮汁
潮汁はひなまつりのお祝いなどでもよく食べられており、はまぐりの出汁を余すところなく頂くのにもってこいのレシピです。
出汁だけで簡単にできるので、それほど手間がかからないというのも嬉しいところですね。
作る際のポイントとしては、出汁を出すために水から火にかけることです。
これは、はまぐり以外の貝類を使った汁物を作る時にも言えることですので、失敗しないように覚えておくことをオススメしますよ。
生姜味噌
この生姜味噌は東北・青森県の郷土料理で、おでんなどに付けて食べるととても美味しいと言われています。
特に、生姜のピリ辛さが焼きはまぐりやおでんによく合いますし、豚肉をこの生姜味噌で炒めると白米が進む美味しいおかずになるのでオススメです。
注意点としては、余ったものに関しては冷蔵庫に入れて保存すれば問題ありませんが、やはり傷まないうちに食べきるのがベターです。
一風変わった食べ方ですので、「焼きはまぐりにしょうゆ」という定番に少し飽きたなという人にぜひ試して頂きたいですね。
美味しいはまぐりのオススメはコチラ☆
はまぐり専門店「マルタカ水産」の「蓄養はまぐり 5年もの」です。
専用の水槽で砂抜き済みなことから、すぐに食べれるのがGOOD。
身はプリプリとして柔らかく味も濃厚なので、一度食べれば病みつき確定!?
国産の天然はまぐり・通称「地蛤(じはま)」を使った「天然はまぐり」です。
身の部分のプリプリ感はもちろんのこと、その出汁の旨さは天下一品ですよ。
その抜群の味を、お好みの調理法で思う存分堪能して下さい!
創業約40余年を誇る老舗料理店「季膳味和(ときぜんみわ)」の「はまぐりのお吸い物」です。
純国産の地はまぐりを使っているので、身の歯ごたえ・出汁の濃厚さが国外産とは段違い!
濃厚かつ上品な味をぜひ。
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一般的には春先の2月~4月と言われているものの、産地によりズレがあるはまぐりの旬。
縁起物な上に栄養も豊富ですので、美味しく食べましょう!
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