他の柑橘系や夏みかんと比べると糖度が高いことで知られる甘夏みかん。
甘夏みかんの収穫時期はいつ?収穫方法や保存方法も知りたい!
甘夏みかんの収穫時期を含め美味しい食べ方から保存方法・賞味期限まで紹介しますね。
もくじ
甘夏みかんの収穫時期はいつ?
甘夏の収穫時期は、一般的に1月中旬~3月初旬頃までと言われ、最も美味しくなる時期が3月中旬~6月とされます。
この1月中旬~3月初旬という収穫時期と、3月中旬~6月の甘夏が美味しくなる時期に差…ラグがあるのは、収穫後熟成させより美味しくするためです。
つまり、1月中旬から収穫を行いますが、その時点では酸味が強すぎるため、倉庫などで酸味を抜き熟成させることで甘夏の美味しさを引き出すため、収穫時期と美味しい時期に差がうまれるというわけです。
ちなみに夏みかんの収穫時期は、4月中旬~6月上旬頃までと言われ、美味しく食べられる時期は4月下旬~5月下旬ころと言われています。
夏みかんは、俗に晩秋と呼ばれる時期の11月後半~12月初旬には美味しそうな色である黄色に色づき始めます。
ですが、この時点では酸味が強すぎて食べることができません。
ですので、甘夏と同様に収穫し倉庫などで保存し酸味を抜くか、その時点で収穫せず年を越し酸味が落ち着く春くらいに収穫し、出荷という流れになります。
さて、甘夏を含む夏みかんの主な産地は、熊本県や鹿児島県、愛媛県といった温暖な地域が中心なんですが、これは甘夏を含む夏みかん全般が寒さに弱く、温暖な気候を好むためです。
確かに両県とも南部の地域なので、暖かいですもんね。
ちなみに、甘夏を含む夏みかんの都道府県別収穫量は以下の通りです。
そして、甘夏にはいくつかの種類があり、主なものを挙げると・・・
- 新甘夏
- 紅甘夏
- スルガエレガント
などがあります。
順に解説していきます。
新甘夏
新甘夏は、一般的な甘夏と言われる「川野夏橙(かわのなつだいだい)」の枝変わりとして知られており、その収穫時期は3月初旬~4月初旬にかけてと遅くなっています。
これは新甘夏が甘夏のように収穫後に酸味を抜くと言うことをしなくても、木に成ったまま酸が抜けるため収穫後すぐに出荷されるか、収穫からほぼすぐに旬の時期に入るためなんです。
味は通常の甘夏より糖度が高く、酸味も少ないことから酸っぱいものが苦手な人でも安心して食べることができるのがウリです。
ちなみに、新甘夏は、サンフルーツや田の浦オレンジとも呼ばれています。
英語で太陽を意味するSUNと、燦々(さんさん)と降り注ぐ太陽とういうのがサンフルーツの名前の由来です。
紅甘夏
紅甘夏の収穫時期は12月~1月と言われ、一般的な甘夏の枝変わりです。
主に鹿児島県の出水(いずみ)市や熊本県で栽培されており、やはりこちらも本来の甘夏より糖度が高いのが特徴なんですよ。
スルガエレガント
スルガエレガントは、「谷川文担」と「川野夏橙」を交配して作られている「JA静岡市」の登録商標で、収穫時期は2月下旬頃~4月下旬頃までとされています。
一般的な夏みかんと同様に秋に実を付けて色づき始めますが、やはりこの時点では酸味が強いため、木に成らせた状態で春まで熟成し十分に酸味を抜いてから出荷されます。
味はやはりこれまでご紹介したものと同じように糖度が高く、味も濃いのが特徴です。
スルガエレガントの名前の由来は、さわやかな甘さとまろやかな香りが調和して、とてもエレガントなことから、スルガエレガントとなったそうです。
甘夏の収穫時期や美味しい旬の時期を知ると食べたくなりませんか?
ということで、甘夏の食べ方を簡単にご紹介したいと思います。
甘夏みかんの旬は?
甘夏を収穫した時は酸味が強いため、倉庫などで置いておき酸味を抜いて美味しくなったころに、出荷・食べるのが一般的です。
夏みかんの場合は黄色く色づく晩秋の時期では酸味が強過ぎるため、冬まで待つか、春先から初夏まで木に成らせた状態で熟成させてから収穫するのが一般的となっています。
せっかく収穫・色づいても「酸っぱ過ぎて食べられない」となれば本末転倒ですからね。
なお既述したように、一般的な甘夏の美味しい時期は3月中旬~6月頃までと言われているんですが、確かにこの時期であれば酸味はほとんど抜けてはいますが、地域によってはパサパサになってしまっていて、瑞々しさまでもが抜けてしまっていることもあるので、注意が必要です。
収穫時期は1月中旬~3月初旬頃いうのはあくまでも目安で、「地域によって変動する」と覚えておけば良いでしょう。
甘夏みかんの収穫直後の保存方法と賞味期限は?
収穫直後の甘夏を保存する際は、直射日光が当たらない涼しい場所で常温保存するのが一般的です。
なお、収穫後に箱に入れて保存する場合は、できるだけ外気に触れさせるためにも、隙間を塞がず保存しましょう。
また時折、位置替えをしてあげることで、品質が長持ちするので気を配ってあげましょう。
ですが、甘夏を食べた時に「うわっ、まだ酸っぱいな」と感じた時は無理して食べずに数日置いて、ある程度酸味が抜けてから食べるようにして下さいね。
甘夏の賞味期限は外皮が厚いことから、常温では1カ月ほどと比較的日持ちはしますが、1~2週間を目安に食べきるのがベストです。
ちなみに、甘夏を冷蔵庫で保存することも可能ですが、冷蔵保存の場合だと甘みが減り酸味が出てしまう可能性があるので、美味しく食べるためにもやはり常温保存がオススメです。
甘夏みかんの保存方法
では次に、すでに皮を剥いた後などすでに食べれる状態になっている甘夏の保存方法と賞味期限についてです。
常温
「保存に最も適している」とされる常温保存をする際は、みかんのヘタを下にして、直射日光が当たらない涼しい場所で保存するようにしましょう。
そのままでも保存はできますが、やはり鮮度が大切ですので、できればペーパータオルで包んで、風通しの良い場所で保存するのがベストです。
また、まとめ買いなどをしたことで段ボールで保存する際は、底に新聞紙を敷いて蓋をあけた状態で保存し、上に重ねた状態で保存している場合は、時折その位置を入れ替えるようにして下さい。
その時に傷んでいる、あるいは、腐っているものを見つけた場合は、他のものに影響が出ないようにするために、すぐに段ボールから取り出し処理してしまいましょう。
ちなみに、常温での賞味期限は2週間~1カ月と比較的長いんですが、やはりこれはあくまでも目安ですので、できるだけ早く食べることを心掛けて下さいね。
冷蔵
甘夏の冷蔵保存は、乾燥して皮がしぼんでしまい、酸味・苦みが出やすくなることからなるべく避けるべきだと言えます。
もし、夏場など気温が高い時期にやむを得ず冷蔵保存をするという場合は、全体をラップで包んで野菜室に入れるのがベスト!
ですが、あまり冷やし過ぎると「低温障害」と呼ばれる異常を起こし、味が不味くなってしまうので注意が必要です。
また、箱のまま冷凍保存する際は、出来るだけ外気に触れないように隙間を塞いで保存するのが、長持ちさせるコツです。
ですが、この場合での賞味期限は2~3週間と比較的短いので、極力早めに食べるようにしましょう。
冷凍
冷凍保存の際は皮を剥いて綺麗に薄皮を取り、一房ずつ、あるいは、丸ごとラップで包んだり、ジップロックに入れたりして保存するのが一般的です。
一房ずつジップロックに入れて保存する際は、完全に凍る前に揉みほぐしをしておけば、くっついたり重なったりすることを防ぐことができます。
ちなみに、冷凍保存での賞味期限は1~3か月と長いので、「今すぐに食べる予定が無い」あるいは「たくさんありすぎて困る」という時に、おすすめの保存方法と言えるでしょう。
このように薄皮まで綺麗に剥いてから冷凍しているので、ケーキなどに盛り付けたり、スムージーにして飲んだりすることも簡単にできるので便利ですしね。
甘夏みかんの食べ方
甘夏の外側には、分厚い皮があるため手で?くことは難しいので、包丁やナイフ・皮むき器を利用します。
甘夏の剥き方はこのような感じになります。上の動画も参考になりますよ。
- まず、甘夏の上下部分を切り取ります。
- 次に、甘夏の中の実の部分に添って、分厚い皮をすべて切り取ります。
- これで終わりではなく、中の皮…内袋もなかなかに厚いので、取り除きます。
- その方法は、1房ずつ包丁などで切り目を入れ、中身だけを取ってください。
- この時、たくさんある種も取り除いておくと便利です。
さて、綺麗に剥けたら食べるだけ!ということで、取り除いた実を美味しく食べてください。ケーキに使っても美味しいですよ。また、皮も使ってマーマレードやジャムを作るのもオススメです。
甘夏の美味しい食べ方については、別記事で詳しくご紹介しています↓↓↓
甘夏の美味しい食べ方や剥き方!レシピや質の良い物の見分け方・選び方、旬も
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【まとめ】甘夏みかんの収穫を知って適切な保存で早めに食べるようにしましょう!
1月中旬~3月初旬頃に収穫されるものの、酸味の抜け具合により美味しい時期が変動する甘夏。
適切な保存を行い、極力早く食べるようにしましょう。
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